この記事では、「贈る」と「送る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「贈る」とは?
「贈る」は「おくる」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「感謝や祝福などの気持ちを込めて、人に金品を渡す」という意味で、人に対する好意としてお金や品物をあげることです。
2つ目は「慣習としてお世話人あった人に物をあげること」という意味で、お中元やお歳暮など日本の慣習として日頃からお世話になっている人に物をあげることです。
3つ目は「官位や称号などを与える」という意味で、上の立場の人から下の立場の人にある身分を授けることです。
上記に共通するのは「気持ちを込めて物をあげる」という意味です。
「贈る」の使い方
「贈る」は動詞として「贈る・贈った」と使われたり、副詞として「お礼の品物を贈って済ませる」などと使われたり、名詞として「贈り物」などと使われます。
基本的に、気持ちを込めて人に物をあげることや、慣習としてお世話になった人に物をあげることに使われる言葉です。
「送る」とは?
「送る」は「おくる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目はは「相手に必要なものが届く様に手配する」という意味で、電話やメール、文書や態度などで相手がものを受け取れる様にすることです。
2つ目は「順次盤に移動させる」という意味で、物を順序良く移動させて最後まで届かせることです。
3つ目は「ある役割を負わせて差し向ける」という意味で、人にある任務を負わせて相手の元へ向かわせることです。
4つ目は「人に付き添ってある地点まで一緒に行く」という意味で、去り行く人と一緒に途中のきりの良い場所まで行くことです。
5つ目は「時を過ごす」という意味で、ある状態で日々を暮らすことです。
上記に共通するのは「ある場所から目的地まで移動させる」という意味です。
「送る」の使い方
「送る」は動詞として「送る・送った」と使われたり、副詞として「書類を送って記入してもらう」などと使われたり、名詞として「送り迎え」などと使われます。
基本的に、必要なものが相手に届くように手配することや、人や物をある地点まで移動させることに使われる言葉です。
「贈る」と「送る」の違い
「贈る」は「気持ちを込めて人に物をあげること」「慣習としてお世話になった人に物をあげること」という意味です。
「送る」は「必要なものが相手に届くように手配すること」「人や物をある地点まで移動させること」という意味です。
「贈る」の例文
・『海外赴任が決まった親友に餞別を送る』
・『披露宴で新郎新婦から両親に花束を贈る』
・『優勝した人に賞状と共に記念品を贈る』
・『君主から臣下に位階を贈る』
「送る」の例文
・『引っ越し先に荷物を送る』
・『宴会で意中の人に熱い視線を送る』
・『帰国するゲストを空港まで車で送る』
・『運動会の競技で頭上を通して大玉を送る』
まとめ
今回は「贈る」と「送る」について紹介しました。
「贈る」は「気持ちを込めてあげる」、「送る」は「目的地まで届ける」と覚えておきましょう。