「興味」と「好奇心」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「興味」と「好奇心」の違い生活・教育

この記事では、「興味」「好奇心」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「興味」と「好奇心」の違い

「興味」とは、ある対象に特別に心をひかれることです。

「好奇心」とは、未知のものや珍しいものに興味を持つ心のことです。

どちらの言葉にも、物事に心がひかれることという意味がありますが、同じことを意味しているのではありません。

「興味」は特定のものに面白いと感じる気持ちや、もっと知りたいと気持ちが動かされることです。

「好奇心」は特定のものに限定せず、未知のものや珍しいものなどについて、もっと知りたいと心を動かされることです。


「興味」と「好奇心」の使い方の違い

ある対象に対して、面白いと感じる気持ちについて「興味」を使用します。

未知のものや珍しいものに、もっと知りたいと思うことについては「好奇心」を使用します。

「興味を持って対象を見る」とも「好奇心を持って対象を見る」とも、同じように使うこともありますが、「好奇心が強い子」とはしても、「興味の強い子」とはしません。


「興味」と「好奇心」の英語表記の違い

「興味」は英語で“interest”と表現をします。

「好奇心」は英語で“curiosity”と表記をします。

「興味」の意味

「興味」とは、ある物事に心をひかれること、ある物事を面白いと感じる気持ちのことです。

あるゲームのシリーズが好きな人がいました。

近いうちにシリーズの新しい作品が出ると発表されています。

その人は、そのゲームの情報を調べたり、CMが流れると釘づけになったりしていました。

これらは面白いと思って行っている行為であり、ゲームに対して心をひかれています。

そして、もっと知りたいという気持ちも持っています。

このような状態を「興味」があるといいます。

プロレスが好きで、プロレスがテレビ放送されるとほぼ欠かさず見ています。

プロレスの本を読むこともあります。

プロレスをつまらないとは思っておらず、むしろ面白いと感じています。

このような状態も「興味」があるといえます。

「興味」の使い方

ある物事に心をひかれることを指して「興味」という言葉が使用されます。

「興味」は、ある物事に面白いと感じるという意味合を含みます。

友達から合コンの誘いを受けました。

どんな人が集まるのか、新しい出会いがあるのか楽しみです。

このような状態には「興味」という言葉を使用できます。

合コンの人数が足りないのでどうしても出席して欲しいと頼まれます。

合コンを面白いとは思わないけれど、しつこく頼まれるので出席することにしました。

これは相手の話しを聞いていても、面白いとは感じていないので「興味」という言葉は使用しません。

「興味」を使った例文

・『興味があったら見に来てください』
・『スペインへの旅行の話しは興味深かった』
・『このイベントを通じて興味を持ってもらえればうれしい』
・『お菓子作りに興味がある』
・『興味の幅が広がる』

「興味」類語

「好奇心」「関心」が類語です。

「関心」には、ある物事に心をひかれて、注意を向けるという意味があります。

「興味」の対義語

「無関心」が対義語です。

興味がないことという意味があります。

「好奇心」の意味

「好奇心」とは、未知のものや珍しいものに興味を持つことです。

もっと知りたいと動かされる心のことをいいます。

小さな子どもは何にでも手を伸ばして、口に入れようとすることが珍しくありません。

小さな子どもにとっては、周りの物は未知のものばかりです。

知らないことが多く、もっと知りたいと思うのでしょう。

このような心を指して「好奇心」といいます。

スープをチョコレート味にし、トッピングにチョコレートを使っているラーメンがあります。

食べたことがない人にとっては未知のものです。

そんなものを食べたくないと思う人もいれば、面白そう・食べてみたいと思う人もいます。

前者は「興味」がなく、後者は「興味」があるといえます。

「好奇心」の使い方

未知のものや珍しいものに興味を持つ心を指して使用します。

知っているものについては使用しないことが一般的です。

「好奇心」を使った例文

・『好奇心が旺盛』
・『好奇心を刺激される』
・『子どもの好奇心を潰さない教育を心がける』
・『大人になっても子どものころの好奇心を忘れない』
・『犬の好奇心が強すぎて、散歩中にふらふら歩いてしまう』

「好奇心」の類語

「興味」「関心」が類語です。

「好奇心」の対義語

「無関心」が対義語です。

「好奇心」はもっと知りたいと思って動かされる心のことで、心が動かされないという意味では「無感動」も対義語になります。

まとめ

「興味」は面白いと思ってある物事に心がひかれることです。

特に未知のものや珍しいものに興味を持つ心のことは「好奇心」といいます。

同じような使われ方をしますが、意味は違います。