「乗馬」と「競馬」と「馬術」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「乗馬」と「競馬」と「馬術」の違い生活・教育

この記事では、「乗馬」「競馬」「馬術」の違いを分かりやすく説明していきます。

「乗馬」とは?

大きな意味としては馬に乗ること全般を指し、乗用の馬も乗馬といいます。

乗馬クラブなどがあり、ある程度誰でも楽しむことができることで、「乗馬」を競技名にはしていません。

カウボーイなどは他の言葉ではなく、乗馬しているということができるでしょう。

なお慣用句そのものとして「乗馬」を使う例はなく、例えば、息が合うという意味の「馬が合う」など馬を使った言葉が見られます。


「競馬」とは?

騎手が馬に乗って競争する競技と定義されていて、賭け事の要素があり、馬券(勝馬投票券)を購入して観客も予想で競うことができる競技です。

馬だけで走るという競争は少なくとも現存していません。

芝の上を走るレース、砂が敷かれたコースを走るダートレース、重りを引いて走るばんえい競馬のような競技も競馬で大別されます。

草競馬は草野球的なニュアンスがあり、農園などで小規模に行われていた競馬のことです。

競馬は様々な用語があり、「らちが明かない」「勝ち馬に乗る」などのように日常会話でも使われることがありますが、競馬そのものを使った慣用句は見られません。


「馬術」とは?

馬を乗りこなす技術を指す言葉として存在していますが、競技を指すケースが多くなっています。

馬を正確で美しく運動させることや柔軟性、選手に従順であるかを審査する調教審査をして競うドレッサージュ(馬場馬術)、飛び越すために設置された障害物を乗馬で飛び越えるジャンピング(障害飛越競技)という競技があります。

また、総合馬術競技では馬場馬術、丸太、竹柵、生垣、池、水濠、乾濠などの障害物が設置されたコースを走る耐久レースのクロスカントリー(耐久)、障害飛越を3日間一頭の馬で続けて行います。

オリンピックでは障害馬術、総合馬術、馬場馬術が競技としてあります。

「乗馬」と「競馬」と「馬術」の違い

乗馬とは馬に乗ること全般を指す広い用途の言葉で、競馬の騎手も馬術の選手も乗馬しているということが出来ます。

競馬は公営競技で賭け事になっていることが大きな特徴で、馬と騎手の走る速度を競い合うタイプの競技が中心となっています。

馬術は馬の性格な動作や従順性などを審査する馬場馬術や障害物を飛び越えていく障害飛越などの競技があり、競馬とはかなりスタイルが異なっており、3日続けての競技になる総合馬術競技もあり、オリンピック競技にもなっています。

なお、馬術競技は賭け事にはなっていません。

まとめ

馬に乗ることを「乗馬」といいますが、より早く走ることが目的となった競技を「競馬」と呼び、より美しく動いたり、難しいコースを走る競技は「馬術」となります。

競馬は公営ギャンブル、馬術はオリンピック競技となっており、どちらも世界中で行われている競技です。

乗馬を習う施設は「乗馬クラブ」というのが一般的です。