「車道」と「道路」と「歩道」の違いとは?分かりやすく解釈

「車道」と「道路」と「歩道」の違いとは?生活・教育

この記事では、「車道」「道路」「歩道」の違いを分かりやすく説明していきます。

「車道」とは?

自動車やバイク、路面電車が通行する道路の部分を指す言葉で、自転車は左側交通で車道の隅を走る決まりになっています。

歩道の概念がない高速道路の本線車道は車両が高速走行するための部分で、追い越し車線や走行車線も車道に区分されています。

バス専用道路は車道とは区分されていません。

車道の幅員には規定があり1. 3mの車両の通行の前提では最も狭い市街地区域外極少指定道路の場合1. 3mの車道となり、+1. 0mを足したものが道路すべての幅となります。

一車線あたりの車道が最も広く取られたケースでは行者が多くて歩道のない駅前・繁華街道路で2. 5mの車両が通るケースで車道幅員は6. 5mになります。


「道路」とは?

人や車両などが通行するための道を指す言葉で、車道、歩道を含み、道路の街路樹も道路の付属品として見なされています。

車道と歩道の区分はありますが道路交通に関する法律は道路交通法によって定められています。

歩道や路側帯のない道路であっても道路と呼ばれます。

また、高速道路は歩道はありませんが道路となります。

バス高速輸送システムのBRTはバス専用道を走ることと道路を走ることがありますが、バス専用道も道路交通法では道路に入っています。

なお、札幌を走るタイヤ式地下鉄は「軌道」を走り、道路は走りません。

一方黒部ダム付近を走る架線で電気をとるトロリーバスは区分としては電車ですが道路を走ります。


「歩道」とは

車道に併設され、歩行者の通行のために一般的に道路の端に設置され、車道より一段高くなっている部分を指す言葉で、一段高くなっていない場合は路側帯と呼びますが広い意味で歩道と言った場合、この路側帯も歩道に含まれます。

自動車道と併設している歩行者用の通路を歩道と呼びますが、自動車道が併設されていない歩行者のみが移動するための通路を歩道というケースも正式な言い方ではありませんが稀にあります。

自転車は車道と歩道が明確な場合は車道を走ることになっています。

動く歩道は水平型エスカレーターの通称で道路交通法での歩道ではありません。

「車道」と「道路」と「歩道」の違い

「道路」は車道と歩道、街路樹などを持った道の総称となり、歩道がない場合でも総称して道路といいます。

「車道」は車やバイクなどの車両が走るための道で、歩道や路側帯と区別する場合や、高速道路の車道や車線を指す場合によく使われます。

バス専用道は「車道」と言わないケースが一般的です。

歩道は車道に対し一段高く作られている歩行者用の通路で、一段高くなっていないものは路側帯と呼びますが、広義では歩道と言えます。

まとめ

「車道」「道路」「歩道」は道路が車道と歩道などを含めた総称、または歩道のない道など広い用途の言葉で、車道は自動車専用、歩道は歩行者専用の道で、車道と歩道は基本的に並行するものとなっています。