この記事では、「勝手」と「自由」と「自分勝手」の違いを分かりやすく説明していきます。
「勝手」とは?
「勝手」は「かって」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「他人のことに構わず、自分の好きな様にふるまうこと」という意味で、自分のことだけ考えて言ったりしたりすることを言います。
2つ目は「何かする時の具合のよしあし」という意味で、その人にとって都合が良いかどうかということを言います。
上記に共通するのは「都合の良さ」という意味です。
「勝手」の使い方
「勝手」は名詞・形容動詞として「勝手だ・である」「勝手が良い・悪い」と使われたり、形容詞として「勝手な」と使われたり、副詞として「勝手に」と使われたりします。
基本的に、自分に都合の良い様にふるまったり、その時のものごとの具合のよしあしに使われる言葉です。
「勝手」の例文
・『個人の持ち物を勝手に使うのは良くない』
「自由」とは?
「自由」は「じゆう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分の思い通りに行動できること」という意味で、誰からも拘束されず自分の好きな様にできる様子を言います。
2つ目は「わがままにふるまうこと」という意味で、人の迷惑を顧みず心のままふるまうことを言います。
3つ目は「法律で許される範囲の任意の行動」という意味で、法律を犯さない範囲でできる、好きなことを言います。
上記に共通するのは「好きにふるまう」という意味です。
「自由」の使い方
「自由」は名詞・形容動詞として「自由だ・である」と使われたり、形容詞として「自由な」と使われたり、副詞として「自由に」と使われたりします。
基本的に、人の制約を受けずに自分の好きな様にふるまえること言い、人に迷惑をかけるとは限りません。
「自由」の例文
・『旅行の2日目は自由行動になっている』
「自分勝手」とは?
「自分勝手」は「じぶんかって」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人のことを考えず、自分の都合のいい様にふるまうこと」という意味で、上記で紹介した「勝手」と同じ意味です。
2つ目は「自分だけの判断で解釈して行動すること」という意味で、自分でそう思い込んで行動してしまうことを言います。
上記に共通するのは「判断がかたよる」という意味です。
「自分勝手」の使い方
「自分勝手」は名詞・形容動詞として「自分勝手だ・である」と使われたり、形容詞として「自分勝手な」と使われたり、副詞として「自分勝手に」と使われたりします。
基本的に、自分に都合の良い様に判断したり行動することに使われる言葉で、「ものごとの具合のよしあし」という意味はありません。
「自分勝手」の例文
・『彼女はいつも自分勝手に当番を決めてしまう』
「勝手」と「自由」と「自分勝手」の違い
「勝手」は「自分に都合の良い様にふるまうこと」「その時のものごとの具合のよしあし」という意味です。
「自由」は「人の制約を受けずに自分の好きな様にふるまえること」という意味です。
「自分勝手」は「自分に都合の良い様に判断したり行動すること」という意味です。
まとめ
今回は「勝手」と「自由」と「自分勝手」について紹介しました。
「勝手」は「自分に都合よく行動する」「ものごとの具合のよしあし」、「自由」は「制約なく行動できる」、「自分勝手」は「自分に都合よく判断・行動する」と覚えておきましょう。