ストレス社会と呼ばれる現代。
とても簡単かつ特別な道具もいらないリラックス方法として、いま「マインドフルネス」が注目されています。
こういった自分の心と向かい合うような方法は日本でも「瞑想」や「座禅」という形で古くからおこなわれています。
これらの違いはいったいどこにあるのでしょう。
この記事では、「瞑想」と「マインドフルネス」と「座禅」の違いとその方法を分かりやすく説明していきます。
「瞑想」とは?
瞑想とは「心を静めて無心になること」です。
なにも考えずリラックスしたり、物思いにふけったり、神様に祈ったりなど、目を閉じ静かに深く思いをめぐらすこととされています。
瞑想は仏教やキリスト教、イスラム教など様々な宗教で伝統的に行われています。
瞑想にはストレスが軽減される、集中力が高まる、ポジティブになれるなどの良い効果があるとされています。
「マインドフルネス」とは?
実は瞑想には多くの種類があり、その中のひとつが「マインドフルネス瞑想」です。
世界中の多くの企業が取り入れている人気の瞑想法で、あのスティーブジョブズもこの瞑想法を行っていました。
やり方はまず静かな環境を準備し、楽な姿勢で目を閉じます。
そして大きく口で息を吸っては吐くを繰り返し、次第に鼻呼吸に切り替えていきます。
それを五分ほど続けます。
大事なのは呼吸という行為のみに意識を集中し、他の余計なことを考えないようにすることです。
そうすることで心が休まり、気分をリラックスさせることが出来ます。
「座禅」とは
座禅とは仏教での禅の修行法のひとつです。
姿勢を正して座った状態で静かに精神統一を行います。
最近ではお寺での座禅体験などもブームになりました。
座禅は瞑想やマインドフルネスと違い、決められた作法があります。
まず胡坐をかき、左足を右ももの上に、右足を左ももの上に組んで座ります。
手をへその前で組み、背筋をのばしアゴを引きます。
目を閉じ腹式呼吸でゆっくりと息をはき、またゆっくりと息を吸います。
そしてまたゆっくり息を吐くを繰り返す。
宗派によっても異なりますが、これが座禅の基本的なやり方です。
修行としての精神統一という意味の他、リラックスすることで不安やストレスを軽減する効果があるとされています。
呼吸が大事
これらみっつに共通するのは、とにかく心を落ち着け無心になることです。
そして重要なのが呼吸です。
よく緊張をほぐすために深呼吸をしますが、マインドフルネスや座禅も同じです。
ゆっくりと呼吸を繰り返すことで自分の気持ちを静め、いやなことや悩みを考えないようにすることでリラックス効果を得ることが出来るのです。
これらの瞑想方法は身体的、精神的共にさまざまな良い効果があるという説が、科学的にも立証されているようです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
日々様々な情報が飛び交う現代社会では余計なものまで目に飛び込んできます。
なんだか疲れたな、と思ったときは一度すべての情報を遮断し、瞑想をすることで自分自身と向き合う時間を作ってみるといいかもしれません。