この記事では、「好き」と「想う」と「推し」の違いを分かりやすく説明していきます。
「好き」とは?
気に入ること、そのことを好むさまなどと辞書では定義されており、「好きな人」「好きな食べ物」「好きな休日の過ごし方」など対象となるのはほぼすべての概念で、ネガティブなものでも会話としては対象になります。
「本好き」「遊び好き」など対象の言葉と「好き」だけでどんなものが好きな人かを表すことも可能です。
ただし「物好き」は変わったものを好むさまを指し意味合いが変わります。
なお、自由にやりたい放題するというニュアンスの「好き勝手にしろ」「好き放題する」という使い方もあります。
「想う」とは?
物事に対して考ること、心にかけることなどを指します。
辞書においては「思う」と同義でより多岐にわたっての使用例もありますが、口語においては行為を寄せているものに対して気を掛ける意味や考えている使われ方が広くなっており、「想い人」という言葉の、「心に思い浮かべる人」、「ひそかに慕っている人」「恋の対象」という意味が強く現れていると言えるでしょう。
「思う」は業務内の文書などでも使えますが「想う」はファンレター等広く読まれることを想定しない文章として使うケースが多くなっています。
「推し」とは?
推し自体は新しい言葉で、辞書によっては掲載されていない言葉でもあります。
意味は「自分が好きで、他人にも勧めたいもの」と好きに加えて、勧めたい、広めたいという意味合いが含まれていることが特徴です。
アイドルなどを応援しているというときに使い、「推し」という言葉だけで、少なくともファン本人には個人名を指すことができます。
アイドルグループそのものを応援する言葉で「箱推し」という言葉もあり、メンバーの誰かが好きというよりも全体を推すという意味合いになります。
「激推し」「神推し」は中でも最も推している対象を指す言葉です。
「推し」という言葉自体はもともとは比較的新しいアイドルグループなどを対象とはしていますが、食べ物などでも使える言葉ではあります。
「好き」と「想う」と「推し」の違い
「好き」は好意を寄せている意味、「推し」は好意を寄せているうえでさらに人に勧めていきたいという意味、「想う」は密かに心を寄せるなどの意味合いがあり、この中で他人に対して対象を好きだということが最も知られていないのは「想う」と言え、ついで「好き」人に広めるのが「推し」となります。
なお、想うは「思う」という意味の使い方、好きには「やりたい放題する」という別の使いみちもあります。
まとめ
「好き」と「想う」と「推し」は熱意が高まっていくにつれて「あるアイドルを想う」「あるアイドルが好きになる」「あるアイドルを推す」と進んでいく表現に使えて、広めたいと想うかは個人の考え方もあり、好きと推すはイコール程度の見方もできれば好きを進めたものという見方もできます。