みなさんは「粉砕」と「解砕」と「破砕」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「粉砕」と「解砕」と「破砕」の違いを分かりやすく説明していきます。
「粉砕」とは?
「粉砕」は「ふんさい」という読み方になります。
この「粉砕」とは「粉状に細かく砕くこと」や「ある大きさの固体材料に何らかのエネルギーを加えて元の大きさよりも小さくする操作のこと」を意味しています。
この他にも「敵を徹底的に打ち破ること」という意味合いでも使われているのです。
「粉砕」の例文
ここで「粉砕」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的には以下のような文章が考えられます。
・『圧倒的な数を誇っていた敵を一点集中突破で見事に粉砕したのだった』
・『この原材料を粉砕機で小さくしてから、後は高熱で溶かしていく工程に移っていきます』
「解砕」とは?
「解砕」は「かいさい」という読み方になります。
この「解砕」とは「塊を解き解すこと」「バラバラにすること」という意味をもっていますが、「大きな原料を粗く砕くこと」という意味で使われている言葉です。
「解砕」の例文
続いて「解砕」の例文を見て行きましょう。
具体的な活用法にはどのようなものがあるでしょうか?
・『解砕機という機械がありますが、これは粒状・かたまり状の凝集した材料を砕いて粒サイズまでに小さくする装置のことです』
・『当社は固結した原料の解すことに特化した解砕機を専門に販売しています』
「破砕」とは
「破砕」は「はさい」という読み方になります。
この「破砕」は「岩石を砕いて砂利にすること」「できあがった製品を砕石」「砕石をさらに細かく砕いて砕砂を作ること」を指しています。
「破砕」の例文
ここで「破砕」の例文を見て行きましょう。
具体的には以下のような文章が挙げられます。
・『破砕作業が徹夜で行われて何とか工期まで間に合いそうだ』
・『プラスチック廃棄物の分離・回収・処理工程の中で破砕片が生まれて来る』
「粉砕」と「解砕」と「破砕」の違い
では、ここで「粉砕」と「解砕」と「破砕」の違いを見て行くことにいたしましょう。
どのような相違点があるでしょうか?「粉砕」は「粉状に細かく砕くこと」「ある大きさの固体材料に何らかのエネルギーを加えて元の大きさよりも小さくする操作のこと」に加えて「敵を徹底的に打ち破ること」という意味があります。
「解砕」は「塊を解き解すこと」「バラバラにすること」「大きな原料を粗く砕く」という意味になります。
ここで解釈の違いを盛ると、「破砕」は「岩石を砕いて砂利にすること」であり、ここでてきた「砕石をさらに細かく砕いて砕砂を作ること」を「粉砕」と言っています。
「解砕」は「元々細かい粒子が集まってひとかたまりになっているものを解して細かくする操作のことを指しているのです。
まとめ
ここまで「粉砕」と「解砕」と「破砕」の意味と違いを説明してきました。
「砕く(くだく)」という意味をもつ「砕」という文字が含まれているために似たような感じがありますが、各々の解釈が異なっているので、ここでしっかりと確認しておいてください。