この記事では、「償う」と「贖う」と「補う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「償う」とは?
「償う」は「つぐなう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手に与えた損失や負債に対して、金品で弁済すること」という意味で、相手に迷惑をかけた時に、同じ価値に相当する金品を支払って弁償することを言います。
2つ目は「自分が犯した罪などに対して、金品や行動で埋め合わせすること」という意味で、自分が悪いことをした時に、相手に金品を渡したり、代わりに労働するなどして罪滅ぼしすることを言います。
上記に共通するのは「埋め合わせする」という意味です。
「償う」の使い方
「償う」は動詞として「償う・償った」と使われたり、副詞として「償って」と使われたり、名詞として「償い」と使われたりします。
基本的に、相手に迷惑をかけた時に相当する金品を支払って弁済することや、自分が犯した罪に見合う金品や労働で埋め合わせすることに使われる言葉です。
「償う」の例文
・『事故を起こしてしまったので、車の修理代を支払って償った』
「贖う」とは?
「贖う」は「あがなう」と読みます。
意味は「罪のつぐないをすること」で、実際に罪を犯してしまった場合だけではなく、罪悪感を持っている時に埋め合わせとして何か行動することも含みます。
「贖う」の使い方
「贖う」は動詞として「贖う・贖った」と使われたり、副詞として「贖って」と使われたり、名詞として「贖い」と使われたりします。
基本的に、罪のつぐないや罪悪感の埋め合わせをすること全般に幅広く使われる言葉です。
「贖う」の例文
・『全財産を慈善事業に寄付して罪を贖いたい』
「補う」とは?
「補う」は「おぎなう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「足りない部分を埋めて満たす」という意味で、不足しているものに対して付け加えて満たすことを言います。
2つ目は「罪や損害、欠点などを埋め合わせする」という意味で、壊れたり痛んだりさせてしまったものを取り繕うことを言います。
上記に共通するのは「足して埋める」という意味です。
「補う」の使い方
「補う」は動詞として「補う・補った」と使われたり、副詞として「補って」と使われたりします。
基本的に、不足している部分や壊れた部分に付け足して満たすことに使われる言葉です。
「補う」の例文
・『文章だけでは不十分なので、口頭で説明して補う』
「償う」と「贖う」と「補う」の違い
「償う」は「相手に迷惑をかけた時に相当する金品を支払って弁済すること「自分が犯した罪に見合う金品や労働で埋め合わせすること」という意味です。
「贖う」は「罪のつぐないや罪悪感の埋め合わせをすること全般」という意味です。
「補う」は「不足している部分や壊れた部分に付け足して満たすこと」という意味です。
まとめ
今回は「償う」と「贖う」と「補う」について紹介しました。
「償う」は「罪の埋め合わせをする」、「贖う」は「罪や罪悪感の埋め合わせをする」、「補う」は「埋めて満たす」と覚えておきましょう。