「複数人」と「数人」と「数名」の違いとは?分かりやすく解釈

「複数人」と「数人」と「数名」の違い生活・教育

何人かいる様子を指す言葉として「複数人」「数人」「数名」があります。

同じような意味で使われる表現ですが具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「複数人」「数人」「数名」の違いについて解説します。

「複数人」とは?

「複数人」とは「複数の人」を意味する言葉です。

「複数人」「複数」には「2以上」という意味があります。

1ではなく2よりも多いことを表すのが「複数」なので「複数人」という場合は「2人以上の人数」を意味します。

2人以上であればすべて「複数人」と表現できるので2人も3人も10人も「複数人」と呼んで差し支えありません。

言葉の定義としては100人でも1000人でも「複数人」ですが、一般的な用法としてはそれほど多くはない人数という意味合いで使われます。


「複数人」の例文

・『業務連絡のメールを複数人に送った』
・『学術調査のために複数人にアンケートをとる』


「数人」とは?

「数人」とは、「いくばくかの人数」を意味する言葉です。

一般的に「数人」という表現は「3人より上のそれなりの人数」に対して使われます。

それなりの人数に具体的な基準はありませんが一般的には5~6人程度までの人数が「数人」です。

7人以上だと「数人」と呼ぶには多すぎると感じる人が多く、「大人数」「大勢」など別の表現が用いられます。

「数人」が何人を指すのかは地域や文化によっても違いが見られるため具体的な人数が知りたい場合は確認が必要です。

「数人」の例文

・『知り合いのうちバイクの免許を持っている人は数人しかいない』
・『銀行の入り口には数人の警備員が配置されている』

「数名」とは

「数名」とは「何人かの人」を意味する言葉です。

一般的には3~6人程度を表します。

「数名」という表現を用いるのは「数える対象となる人達の氏名を把握しているとき」です。

知り合いや顧客など「名前や身元がわかっている人が何人かいる状態」を表す言葉が「数名」であり誰だか名前がわからない人がいる場合は使われません。

丁寧さを含む敬意表現の一種なので丁重に扱うべき相手に対して使います。

不審者など敬意を払う必要のない人物や不特定多数の人間に対しては用いない言葉です。

「数名」の例文

・『次期総理大臣候補として数名の名前が挙がる』
・『条件に当てはまるのは数名しかいなかった』

「複数人」と「数人」と「数名」の違い

「複数人」は2人より多いことを表すので2人も含みます。

「数人」「数名」は一般的に2人の場合は含まず3人以上に対して使われる表現です。

「複数人」が1人ではないことを強調している表現であるのに対し、「数人」「数名」は人数が多いことを強調している点にも違いが見られます。

「複数人」「数人」は誰に対しても使われるフラットな表現ですが「数名」は相手の氏名や身元を知っていてある程度の敬意を払うときにつかう言葉です。

まとめ

「複数人」「数人」「数名」はほとんど同じ意味で使われていますが厳密にはそれぞれ表す内容に違いがあります。

本来の意味を知り正しく使い分けてください。