この記事では、「風貌」と「風格」と「風体」の違いを分かりやすく説明していきます。
「風貌」とは?
「風貌」は「ふうぼう」と読みます。
「風貌」は、「風采と容貌。
身なりや顔つきなど、外から見た人の様子」という意味があります。
「風貌」の言葉の使い方
初対面の人と会って、服装や髪形、また顔つきなどを見たときに、何かしら感じることがあるかもしれません。
例えば、職業などは知らない段階で、大物のように見えた場合は、「大物の風貌だ」などと思うかもしれません。
また、野性的な雰囲気を感じさせる容姿、服の着こなしなどをしている場合は、「野性味のある風貌の持ち主」などという文章を作ることができます。
「風格」とは?
「風格」は「ふうかく」と読みます。
「風格」は「その人の容姿や態度などに現れる品格」という意味があります。
ちなみに「品格」には「その人やその物に感じられる、気高さや上品さ」という意味があります。
「風格」の言葉の使い方
誰かに会った時に、見た目の印象、その人の態度などから、品格を感じることがあるかもしれません。
このような場合、「風格がある人だ」などと呟くかもしれません。
また、プロ野球選手として、活躍を続けているうちに、その人の容姿や態度から、品格が感じられるようになることがあります。
このような場合、「あの選手は、次第に風格が出ていた」などという文章にできます。
「風体」とは
「風体」は「ふうてい」と読みます。
「風体」は、「身分や職業をうかがわせるような外見上の様子」という意味があります。
「風体」の言葉の使い方
例えば、街を歩いている人が、全身真っ黒な服を着ていて、伏し目がちに歩いているような場合、泥棒みたいだと感じるかもしれません。
この場合は、「泥棒のような風体の男が、街を歩いていた」などという文章にできます。
「風貌」と「風格」と「風体」の違い
「風貌」は、「風采と容貌。
身なりや顔つきなど、外から見た人の様子」という意味があります。
「風格」は「その人の容姿や態度などに現れる品格」という意味があります。
「風体」は、「身分や職業をうかがわせるような外見上の様子」という意味があります。
誰かを見たときに、容姿や身だしなみなどから、何かしらの印象を受ける時、これらの言葉を使います。
誰かを見たときに、「品格がある」と感じた場合は「風格」という言葉を使い、ある特定の職業が思い浮かぶような場合、「風体」という言葉を使います。
そのほかの、様々な印象を受ける場合は、「風貌」という言葉を使うようにします。
このように、外見から感じた様子のことを「風貌」と表現し、品格を感じる場合は「風格」を、ある職業が思い浮かんだ場合は「風体」を使うようにしましょう。
まとめ
「風貌」と「風格」と「風体」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。