「休暇」と「休業」と「欠勤」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「休暇」と「休業」と「欠勤」の違いとは?生活・教育

この記事では、「休暇」「休業」「欠勤」の違いを分かりやすく説明していきます。

「休暇」とは?

「休暇」【きゅうか】とは、企業や学校などに設けられた、「休日」以外の休みのことです。

「休日」は、日曜日や祝日、企業の就業規則で決められている定休日のことで、「休暇」はそれ以外の日に認められた休みを指しています。

代表的な「休暇」は、学校の「夏季休暇」(夏休み)、企業の「年末年始休暇」「有給休暇」などです。

企業で取得できる「休暇」は1日、または数日間と短期間であることが多く、「有給休暇」以外は給料の支払われる場合と支払われない場合があります。

企業の「休暇」は福利厚生の一環として設けられるもので、自由に設定することが可能です。

企業によっては、「リフレッシュ休暇」、従業員の誕生日や記念日などの「休暇」を設けているところもあります。


「休業」とは?

「休業」【きゅうぎょう】とは、業務を休みにすることです。

企業側に事情があって営業を停止すること、その期間中に従業員を労働させないことを指します。

「休業」は、企業の業務不振、被災などによって通常通りの業務ができない場合におこなわれます。

その間、従業員の給料は労働基準法によって平均賃金の6割が支給されることになっています。

ただし、大震災など不可抗力の理由によって業務ができなくなる場合は、企業が従業員に給料を支払わなくても良くなる場合もあります。

「育児休業」「介護休業」は、育児や家族の介護をするため、従業員が企業と労働契約を結んだまま仕事を休むことです。

これらは「休業」と呼ばれていますが、個人的な事情によって仕事を休んでおり、狭義には「休職」といえます。

原則として個人的な事情による「休職」に給料は支給されませんが、「育児休業」「介護休業」は法律で従業員の権利が保護されているため、仕事を休んでいても一定の割合で給料が受け取れます。


「欠勤」とは

「欠勤」【けっきん】とは、出勤する予定だった日に事情ができて仕事を休むことです。

漢字をそのまま読むと「勤めを欠く」という意味を表しており、「欠勤は」読んで字のごとく、するべき勤めを取りやめることを指します。

「欠勤」は、休日ではなく出勤することが定められている日に、体調不良などの個人的な都合で出勤しないことを意味します。

労働していないので、「欠勤」した日の給料は原則として支給されません。

「欠勤」したい場合は、職場に迷惑がかからないよう、すみやかに連絡して了承を得る必要があります。

連絡せず「欠勤」することは「無断欠勤」と呼ばれます。

社会人としてのモラルに欠ける行為とみなされ、場合によっては減給や解雇される場合もあります。

「休暇」と「休業」と「欠勤」の違い

「休暇」「休業」「欠勤」は、従業員が会社を休むことに関連した用語です。

「休暇」は、企業や学校に設けられた、通常の「休日」以外の休みを指します。

学校の夏季休暇、企業の有給休暇などが挙げられます。

「休業」は、企業の都合によって一定期間に業務を停止すること、従業員を労働させないことです。

従業員の事情で一定期間労働しない場合は「休職」といいます。

「欠勤」は、出勤することが決まっている日に個人的な事情で仕事を休むことを指します。

このように「休暇」「休業」は企業が設定した休み、「欠勤」は従業員の都合による休みといった違いがあります。

まとめ

「休暇」「休業」は違いがわかりにくいのですが「休暇」「休業」「欠勤」は、それぞれ定義が異なります。

重要な用語なので、ぜひ意味や違いを理解しておきましょう。