この記事では、「発育」と「生育」と「発達」の違いを分かりやすく説明していきます。
一見すると同じ言葉に見えるような、この3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「発育」とは?
「発育」は「はついく」と読みます。
「発育」は、「育って大きくなること」という意味があります。
「発育」の言葉の使い方
小さな子供が、大きくなると、体がどんどん大きくなっていきます。
その様子が激しい場合は、「子供の発育が良い」などという文章にできます。
「生育」とは?
「生育」は「せいいく」と読みます。
「生育」は、「生まれ育つこと。
また植物が成長すること」という意味があります。
「生育」の言葉の使い方
夏休みに、朝顔の種をまいて、咲くまでを観察する自由研究があります。
このような場合は、「夏休みに、植物の生育を観察する」という文章にできます。
「発達」とは?
「発達」は「はったつ」と読みます。
「発達」は、「体や精神などが成長して、より完全な形態や機能を持つこと」という意味があります。
また「発達」には、「そのものの機能が、より高度に発揮されること」という意味があります。
街の様子や文明が、高度になって行くような場合、「発達」という言葉を使うことができます。
「発達」の言葉の使い方
年齢を重ねるにつれて、様々な能力が増していると感じる場合は、「年を取り、心身が発達している」という文章にできます。
また、「発達」には、機能が高度に発揮されるという意味があるため、街に人口が増えて、交通機関が充実していくような場合は、「人口増加により、交通機関が発達する」という文章にできます。
「発育」と「生育」と「発達」の違い
「発育」は、「育って大きくなること」という意味があります。
「生育」は、「生まれ育つこと。
また植物が成長すること」という意味があります。
さらに「発達」は、「体や精神などが成長して、より完全な形態や機能を持つこと」という意味があります。
まず「発育」と「生育」は、よく似ていますが、「生育」は人間以外に使う言葉という違いがあります。
人が成長していく様子は「発育」を、植物などが育っていく様子は「生育」を使います。
また、「発育」は体の成長を意味するのに対して、「発達」は、脳や心の機能が高くなることを意味するという違いがあります。
また「発達」には、「そのものの機能が、より高度に発揮されること」という意味があり、生き物以外の成長にも使える言葉という大きな違いがあります。
このように、人間の体が、年齢を重ねるとともに大きくなる場合は「発育」を使い、植物などが大きくなる場合は「生育」を使い、脳や心の機能、街の様子などが、進化していくような場合は、「発達」を使うようにしましょう。
まとめ
「発育」と「生育」と「発達」の違いについて見てきました。
3つの言葉には明確な意味の違いがありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。