「原産国」と「生産国」と「製造国」の違いとは?分かりやすく解釈

「原産国」と「生産国」と「製造国」の違い生活・教育

この記事では、「原産国」「生産国」「製造国」の違いを分かりやすく説明していきます。

同じような印象のある、「原産国」「生産国」「製造国」という3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「原産国」とは?

「原産国」「げんさんこく」と読みます。

「原産国」は、「最初に産出した国のこと」という意味があります。


「原産国」の言葉の使い方

世界中食べられている野菜のひとつに「ジャガイモ」があります。

このジャガイモは、もとも南米大陸のアンデス山脈、現在のペルーで生まれたとされています。

このことを文章にすると、「ジャガイモの原産国は、ペルーだ」となります。


「生産国」とは?

「生産国」「せいさんこく」と読みます。

「生産国」「物資を作り出している国のこと」という意味があります。

「生産国」の言葉の使い方

ワインを作り、世界中に輸出している国として、フランスがあります。

そのため、「フランスは世界指折りのワイン生産国で、世界中に輸出している」という文章にできます。

また、ブラジルはコーヒー豆を作り、輸出している代表的な国の一つになります。

そのため、「ブラジルは、コーヒー豆の主な生産国の一つだ」という文書を作ることができます。

「製造国」とは?

「製造国」「せいぞうこく」と読みます。

「製造国」は、「原料に手を加えて製品にする国のこと」という意味があります。

「製造国」の言葉の使い方

世界にはたくさんの自動車が走っていますが、その自動車を作っている国の一つが日本になります。

そのため、「日本は自動車の製造国だ」という文章にすることができます。

「原産国」と「生産国」と「製造国」の違い

「原産国」は、「最初に産出した国のこと」という意味があります。

また、「生産国」「物資を作り出している国のこと」という意味があります。

さらに「製造国」は、「原料に手を加えて製品にする国のこと」という意味があります。

このように、何かを作っている国のことを意味する言葉という共通点があります。

何かを作っている国のことを、「生産国」と呼ぶのに対して、原料や材料などをもとに、何かを作っている国のことを、「製造国」という違いがあります。

「製造国」「生産国」に含まれるため、「自動車の製造国」は、「自動車の生産国」でも間違いではないことになります。

また、「原産国」は、「生産国」と似ていますが、「初めて産出した国」のみを「原産国」と呼びます。

ジャガイモは世界中で作られているため、「ジャガイモの生産国」は世界中にありますが、初めて産出した国はペルーのため、「ジャガイモの原産国」はペルーだけということになります。

まとめ

「原産国」「生産国」「製造国」の違いについて見てきました。

3つの言葉には、それぞれ意味の違いがあることが分かりました。

3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。