この記事では、「唖然」と「呆然」と「愕然」の違いを分かりやすく説明していきます。
「唖然」とは?
「唖然」は「あぜん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「予想を超える出来事に驚き呆れる様子」という意味で、あまりに意外なことでびっくりして動作が止まる様子のことです。
2つ目は「驚き呆れて声が出ない様子」という意味で、驚きのあまりにしばらく話せない状態になることです。
上記に共通するのは「驚き呆れる」という意味です。
「唖然」の使い方
「唖然」は名詞として「唖然とする・した」「唖然とさせられる・させられた」などと使われます。
基本的に、予想外の出来事にびっくりして、動作が止まったり声がでなくなることに使われる言葉です。
「唖然」の例文
・『急に結婚するので退職しますと言われて皆が唖然とした』
「呆然」とは?
「呆然」は「ぼうぜん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あっけにとられる様子」という意味で、予想外の出来事に対して、思考がまとまらずぼんやりすることです。
2つ目は「気が抜けてぼんやりする様子」という意味で、騒がしい出来事が起きた後、一気に気が抜けて脱力する状態のことです。
上記に共通するのは「ぼんやりする」という意味です。
「呆然」の使い方
「呆然」は名詞とて「呆然とする・した」「呆然と立ち尽くす・立ち尽くした」などと使われます。
基本的に、予想外のことが起きてしまい、気が抜けてぼんやりする状態に使われる言葉です。
「呆然」の例文
・『駅に一人取り残されて呆然と立ち尽くす』
「愕然」とは?
「愕然」は「がくぜん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「予想外の出来事や事実を知って非常に驚く様子」という意味で、思ってもみなかったことが起きて、非常に驚く様子のことです。
2つ目は「びっくりして精神的に衝撃を受けること」という意味で、非常に驚いて精神的に衝撃を受ける様子のことです。
上記に共通するのは「あわて驚く」という意味です。
「愕然」の使い方
「愕然」は名詞として「愕然とする・した」「愕然とさせられる・させられた」などと使われます。
基本的に、予想外のことが起きて、驚きショックを受ける状態に使われる言葉です。
「愕然」の例文
・『詐欺グループにだまされたことを知り、愕然とする』
「唖然」と「呆然」と「愕然」の違い
「唖然」は「予想外の出来事にびっくりして、動作が止まったり声がでなくなること」という意味です。
「呆然」は「予想外のことが起きてしまい、気が抜けてぼんやりする状態」という意味です。
「愕然」は「予想外のことが起きて、驚きショックを受ける状態」という意味です。
まとめ
今回は「唖然」と「呆然」と「愕然」について紹介しました。
「唖然」は「声が出なくなる」、「呆然」は「ぼんやりする」、「愕然」は「驚きショックを受ける」と覚えておきましょう。