シラウオとシラスは見た目が似ていて、どちらも美味しく食べることができます。
シラウオとシラスの違いについて紹介します。
シラウオとは?
シラウオは半透明の細長い小魚で、日本では高級魚として人気があります。
キュウリウオ目シラウオ科に分類される魚です。
見た目が優美で美しいことから、手が綺麗なことを「白魚のような手」と言ったりもします。
シラウオは北海道から九州まで幅広い地域に分布しており、漁獲量の半分以上は青森県が占めています。
また、日本だけではなく、中国や東南アジアなどの地域でも食べられている魚です。
ただし、中国などでは大量に獲れるのであまり人気は高くありません。
日本向けに輸出されることもあります。
シラウオは10㎝くらいまで成長しますが、その前に漁獲されることも多いです。
中には15㎝以上になるものもあります。
シラウオは日本人には馴染み深い魚で、江戸前寿司のネタとしても知られています。
徳川家の将軍がシラウオを気に入ったため、ずっと献上されていたという逸話もあります。
シラウオは非常に繊細なため、空気に触れると死んでしまう場合がほとんどです。
鮮度が良ければ生でも食べられますが、寄生虫がついていることもあります。
天ぷらや佃煮、卵とじなど様々な料理に使われます。
シラスとは?
シラスとは、体が白い稚魚の総称です。
イワシやアユ、ウナギ、イカナゴ、ニシンなどの稚魚のことをいいます。
スーパーマーケット等でも販売されていますが、そのほとんどはイワシの稚魚です。
塩ゆでしてから加工され、水分量が多いものから「釜揚げシラス」「シラス干し」「ちりめん」として区別されます。
シラスは栄養価が高く、タンパク質やカルシウム、ビタミンD等が豊富に含まれています。
ご飯にのせて食べればそのままおかずになりますし、大根おろしと和えたものも定番です。
シラス丼を提供している飲食店も沢山あります。
生のシラス丼などもありますが、シラスは鮮度が落ちやすいので一般的なお店で提供するのは大変です。
そのため漁港の近くにある飲食店などに限られます。
また、シラスを使ったパスタやピザなどもあります。
シラウオとシラスの違いは?
シラウオもシラスも小さくて白い小魚ですが、シラウオは成魚です。
シラスはイワシを始めとする様々な魚の稚魚になります。
シラウオは日本では高級魚として知られています。
シラスは庶民的な魚で、スーパーマーケット等でもリーズナブルな値段で販売されています。
ただし、ニュージーランドではシラスは高級魚として扱われ、オムレツやフリッター等の料理に使われます。
シラウオは中国では沢山市場に出回っている魚で、それほど人気は高くありません。
まとめ
シラウオとシラスは見た目は似ていますが、全く違う魚です。
シラスはイワシなど様々な魚の稚魚のことをいいますが、シラウオは小さくても成魚になります。
シラウオは高級魚として知られ、シラスは庶民的な食材として知られます。