辛い料理を作る時の調味料として、チリペッパーとレッドペッパーがあります。
どちらも唐辛子を原料にしていますが、どのような違いがあるのか紹介します。
チリペッパーとは?
チリペッパーは、赤唐辛子を乾燥させて粉末にしたものをいいます。
英語では「chili pepper」といい、唐辛子そのものを表す言葉です。
日本では、調味料として使われる赤唐辛子の粉末を指しています。
唐辛子は中南米を原産とする香辛料の1つで、辛味成分のカプサイシンが含まれています。
カプサイシンは刺激があり、人によって好みが異なります。
食欲がわく効果がもあるので、夏バテした時などに良いと言われています。
辛い料理が苦手という場合には、カプサイシンの刺激に弱いことが考えられます。
チリペッパーは、タンドリーチキンやチリコンカーン、カレーなどの料理に用いられます。
タンドリーチキンは、鶏肉をチリペッパーを始めとするスパイスと一緒にヨーグルトに漬け込んでから焼いた料理です。
チリコンカーンはアメリカを代表する料理で、ひき肉と玉ネギを炒めてトマトやインゲン豆と一緒に煮込んだ料理です。
味付けにチリペッパー等のスパイスが用いられます。
レッドペッパーとは?
レッドペッパーは、唐辛子を焙煎して粉末にしたものです。
英語では「red pepper」といい、「chili pepper」と同様に唐辛子を意味する言葉になります。
pepperには胡椒という意味がありますが、胡椒とは全く別のものです。
しかし、胡椒のように辛味があるスパイスだったことから胡椒の一種と勘違いしてpepperという名前が付いたといわれています。
レッドペッパーの特徴は、焙煎しているので香ばしさが感じられることです。
レッドペッパーは、東南アジアや韓国、中国、メキシコ、スペインなど様々な国で料理のスパイスとして使われています。
ピリッとした辛味を手軽に加えることができます。
日本でもうどんや蕎麦を食べる際に、一味や七味の代わりにアクセントとして加えたりもします。
また、日本ではエスニック料理が普及するにつれて、唐辛子を使ったスパイスも使われるようになりました。
激辛ブームなどもあり、レッドペッパーを扱っているスーパーマーケット等も沢山あります。
チリペッパーとレッドペッパーの違い
チリペッパーとレッドペッパーの違いは、原料である唐辛子を焙煎しているかどうかにあります。
焙煎していないものをチリペッパーと呼び、焙煎しているものをレッドペッパーといいます。
また、焙煎しているレッドペッパーの方が辛味は強く、香ばしさが加えられています。
ただし、大きな違いではないので、どちらも代用することができます。
まとめ
チリペッパーとレッドペッパーは唐辛子を原料とするスパイスです。
唐辛子を焙煎せずにそのまま使っているのがチリペッパーで、焙煎しているのがレッドペッパーになります。
焙煎しているレッドペッパーの方が辛味は強く、香ばしい香りがします。