この記事では、「ツナ」と「シーチキン」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「ツナ」とは?
「ツナ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ツナ」は「tuna」と英語表記します。
「ツナ」は、「マグロ類のこと。
一般にビンナガの油漬けをいう」という意味があります。
このように、「ツナ」は「マグロ」を英語にしたもののため、マグロ全般を指す言葉になります。
ただし、「ツナ」というとき、ビンナガマグロの油漬けを指す場合もあります。
ちなみに「ビンナガマグロ」は、サバ科の海水魚で、マグロの一種になります。
全長は約1mと小型のマグロで、胸鰭がとても長いという特徴があります。
この「ビンナガマグロ」は、主に缶詰の材料とされていて、「ツナ缶」の原材料として高いシェアを誇ります。
マグロの油漬け缶詰は、1903年にアメリカのアルバート・ハーフヒルにより発明され、人気商品となりました。
日本においては1929年に静岡県の水産試験場が開発した製品が初めての成功例とされています。
その後、『はごろもフーズ』の「シーチキン」が人気商品となると、「ツナ缶」の代名詞となっています。
「シーチキン」とは?
「シーチキン」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「シーチキン」は「Sea Chicken」と英語表記します。
「シーチキン」は、「マグロや、その他の加工食料品の商標名」という意味があります。
具体的に「シーチキン」は、『はごろもフーズ』が製造する、マグロ、またはカツオの油漬け、または水煮の商品名になります。
「シーチキン」は、「海」と「鶏」を組み合わせた言葉で、マグロが海の鶏肉と呼ばれていたことに由来します。
原料となっているのは、「ビンナガマグロ」と、「キハダマグロ」、「カツオ」になります。
ただし、カツオを使った「シーチキン」は、「シーチキンマイルド」と呼ばれています。
「シーチキン」は、1931年に、『後藤缶詰』が成功を始めます。
『後藤缶詰』は、現在の『はごろもフーズ』で、「シーチキン」が日本向けに販売されると、全国に広まっています。
この「シーチキン」を生み出したのは、『後藤缶詰』二代目社長の後藤磯吉とされています。
「ツナ」と「シーチキン」の違い
「ツナ」と「シーチキン」の違いを、分かりやすく解説します。
「ツナ」は、「マグロ類のこと。
一般にビンナガの油漬けをいう」という意味があります。
一方「シーチキン」は、「マグロや、その他の加工食料品の商標名」という意味があります。
「ツナ」には、ビンナガマグロの油漬けという意味があるのに対して、「シーチキン」は、『はごろもフーズ』の商品名という違いがあります。
まとめ
「ツナ」と「シーチキン」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。