「ちまき」と「柏餅」の違いとは?分かりやすく解釈

「ちまき」と「柏餅」の違い食べ物・飲み物

この記事では、「ちまき」「柏餅」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「ちまき」とは?

「ちまき」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「ちまき」「粽」と漢字表記します。

「ちまき」は、「もち米やうるち米、米粉などで作った餅や、もち米を三角形に作り、笹など葉で包み、イグサなどで縛った食品」という意味があります。

包んだ葉ごと蒸して、包みを開いて中身を食べます。

「ちまき」の歴史は古く、奈良時代に中国から、端午の節句の風習の一環で「ちまき」が伝来しています。

また10世紀に編纂された書物に、「ちまき」が登場していて、レシピが記載されています。

もち米を植物の葉で包み、灰汁で煮込んで作られたとされています。

灰汁で煮込むことで、殺菌効果が期待できるため、この当時は保存食だったと考えられています。

「ちまき」は地方によって中身が異なり、北海道から関東甲信越の大部分で、中身がもち米を炊いた「おこわ」だったのに対して、東海から九州にかけては、「甘い団子」だったとされています。

関西では今でも端午の節句に「ちまき」を食べる風習がありますが、関東地方では「柏餅」を食べる風習へと変わっています。


「柏餅」とは?

「柏餅」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「柏餅」「かしわもち」と読みます。

「柏餅」は、「平たく丸くした上新粉の持ちに餡を挟み、カシワか、サルトリイバラの葉などで包んだ和菓子のこと」という意味があります。

関東地方では、端午の節句の供え物として用いられています。

現在主流になっている、カシワの葉を使った「柏餅」は江戸時代に、江戸で生まれています。

カシワの葉は、新芽が育つまで古い葉が落ちないことから、「子孫繁栄」を思わせ、縁起がいいとされています。

この江戸の文化が、関東一帯に広まっています。

案の種類は粒餡、こしあん、みそあんなどを使います。

また「柏餅」を包んでいる葉は、食用には不適なので食べません。


「ちまき」と「柏餅」の違い

「ちまき」「柏餅」の違いを、分かりやすく解説します。

「ちまき」は、「もち米やうるち米、米粉などで作った餅や、もち米を三角形に作り、笹など葉で包み、イグサなどで縛った食品」という意味があります。

一方で、「柏餅」は、「平たく丸くした上新粉の持ちに餡を挟み、カシワか、サルトリイバラの葉などで包んだ和菓子のこと」という意味があります。

どちらも、端午の節句の供え物で、葉に包んだ餅などを食べるという共通点があります。

ただし、「ちまき」は、もち米を炊いたおこわを包んだタイプのものがあるという違いがあります。

また「ちまき」は笹などの葉を使いますが、「柏餅」は、かしわの葉を使うという違いもあります。

まとめ

「ちまき」「柏餅」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。