この記事では、「シュラスコ」と「ケバブ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シュラスコ」とは?
「シュラスコ」とはウシや豚などの肉塊を串に刺して焼き、程よく焼けた部分をそぎ切りにして提供するブラジルの肉料理です。
味付けは焼く際に振られる岩塩の味のみで食べることもありますが、一般的には一緒に出される肉用のヴィネグレットソースをつけて食べます。
肉は串刺しにした塊のまま焼かれますが中までゆっくりとしっかり火が通されるので、豚肉でも生焼けの心配はありませんが表面部分と中心部分では焼き加減も違ってきます。
「ケバブ」とは?
「ケバブ」は中東地域での肉料理を指す言葉ですが日本では特にドネルケバブのみを指して使われます。
大きな串にスライスした肉を積み重ねて回転させながら焼き、外周の焼き上がった部分を逐次そぎ切りにして提供する肉料理です。
本来は羊を使う料理ですが日本では羊が一般的ではないため他の肉が使われています。
ただし中東という豚肉をタブーとするイスラム教の影響が強い地域で生まれた料理だけあって、豚肉が使用されることはありません。
「シュラスコ」と「ケバブ」の違い
「シュラスコ」と「ケバブ」の違いを、分かりやすく解説します。
串に肉の塊を刺して焼きそぎ切りにして提供する料理が「シュラスコ」で、串にスライスした肉を積み重ねる形で刺して焼きそぎ切りにして提供する料理が「ケバブ」です。
「シュラスコ」では肉の塊ならウシでも豚でも鳥でも羊でも使われます。
しかし「ケバブ」は料理が生まれた地域柄豚肉が使われることはありません。
また「シュラスコ」は一度完全に焼き上げてから提供するので外側と内側では焼き加減が違いますが、「ケバブ」は程よく焼けた部分は提供しつつ焼き続けるので焼き加減は一定です。
まとめ
肉を焼いて削いで出すので「シュラスコ」と「ケバブ」は似ていますが意外に大きな違いがあるものです。
特に肉なら何でも良い「シュラスコ」に対して「ケバブ」では豚肉を使わないというのはお国柄が出ている大きな特徴と言えます。