この記事では、「シュミーズ」と「スリップ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シュミーズ」とは?
「シュミーズ」とは昔はシミーズとも呼ばれていた筒状の布を肩紐で垂らすように着用する肌着です。
13世紀頃から着用されていた歴史のある肌着で当時は男性用と女性用で形が分かれていて、現在の日本では専ら女性用のものだけを指します。
肌に直接着用することで上着へ汗や皮脂が付くのを防いだり、衣服の保温性能を高めることが「シュミーズ」の目的です。
実用性を求めた肌着であり装飾性のないものが多く、下着文化と美意識の発展に伴い廃れつつあります。
「スリップ」とは?
「スリップ」は肩紐で筒状の布を支えて垂らすように着用する下着です。
ドレスを着る際に汗や皮脂でドレスを汚すのを防ぐ目的の他、名前通り滑りのいい布地でドレスが肌に擦れて双方が傷むのを防ぐ目的もあります。
また透けやすい素材や露出の多いドレスで肌が直接見えるのを防ぐ目的で着用されることも多いので、下着ではありますが見られることも想定の範囲内であり装飾性も重視される下着です。
「シュミーズ」と「スリップ」の違い
「シュミーズ」と「スリップ」の違いを、分かりやすく解説します。
衣服を汚れから守るために着用される肩紐で下げるタイプの肌着が「シュミーズ」で、ドレスを着る際に肌着として肩紐から下げて着用される肌着が「スリップ」です。
「シュミーズ」は普段着とともに着用されるものなので実用性が重視され、「スリップ」は本来ドレスと合わせて肌が見えるのを防ぐもののため装飾性も重視されます。
また上着を汚れから守る以外の目的としては「シュミーズ」は保温が挙げられますが、「スリップ」は上着を着やすくすることが目的の一つです。
まとめ
現在では下着への美意識向上から装飾や上着のきやすさも重視され「スリップ」が普段着と合わせられることも多いです。
ですが「シュミーズ」と「スリップ」が似通っていることと洒落っ気を出した「シュミーズ」と「スリップ」はほぼ変わらないことから、どちらも「シュミーズ」と一緒くたにされることも多いでしょう。
