「エンパシー」と「シンパシー」の違いとは?分かりやすく解釈

「エンパシー」と「シンパシー」の違い専門用語・業界用語

相手の気持ちを汲み取ることを「エンパシー」と言いますか、それとも「シンパシー」と言いますか。

この記事では、「エンパシー」「シンパシー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「エンパシー」とは?

感情移入、共感、共感的理解という意味です。

英語ではempathyと表記します。


「シンパシー」とは?

同情、同感、共鳴を意味します。

英語ではsympathyと表します。


「エンパシー」と「シンパシー」の違い

「エンパシー」「シンパシー」の違いを、分かりやすく解説します。

「エンパシー」「シンパシー」は、両方とも他人の気持ちを理解するという意味ですが、どのように気持ちを理解したかが違います。

「エンパシー」は相手が自分とは別の価値観を持っていても、相手が何を考えてこの価値観になったのかなど想像した上で理解できるという意味になり、共感するまでに思考力と想像力が必要になります。

「シンパシー」は考える時間はなくても自然に相手の気持ちを理解し共感するというときに使います。

「エンパシー」の例文

「エンパシー」の例文を紹介していきます。

・『私はどんな人にもエンパシーを感じられるため彼の行動も理解できます』
誰もが理解できないようなおかしな行動がある人でも、「エンパシー」を感じやすい人は同じようにおかしなことをするわけではありませんが理解を示して相手に共感してあげられます。

「シンパシー」を感じると言ってしまうと、自然に共感していると思われ同じようにおかしな行動をとる可能性があると思われてしまいます。

「シンパシー」の例文

「シンパシー」の例文を紹介していきます。

・『彼女は飼っていた犬が亡くなってしまい私はシンパシーを覚えました』
日本語では同情以外でも自然に共感できた場合によく使いますが、英語では「シンパシー」を同情の意味で使うことが多いので気を付けましょう。

「エンパシー」は思考力を必要としたときに使うため、同情するときにはあまり用いません。

まとめ

「エンパシー」「シンパシー」は両方とも相手の気持ちに共感するという意味では同じですが、どのように共感できたかが違います。

「シンパシー」を感じられなくても自分とは違う価値観に「エンパシー」を感じる思考力を身に付け、自分の価値観を他人に押し付けないようにしましょう。