この記事では、「三元豚」と「イベリコ豚」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「三元豚」とは?
「三元豚」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「三元豚」は、「さんげんとん」と読みます。
「三元豚」は、「3つの品種を交配して、育成した豚のこと」という意味があります。
日本における「三元豚」に関しては、大ヨークシャー種・デュロック種・ランドレース種を掛け合わせることが多くなっています。
「ハイブリッド豚」と呼ばれることもあります。
このように、「三元豚」は、3種以上の品種を掛け合わせ、一代限りの雑種を作り、食用としています。
「雑種強勢」により、各品種の長所を強く併せ持った豚を生産することが目的で、子孫を残すことはなく、一代限りの品種となります。
この「三元豚」は珍しいのかと言えば、そうではなく、国内で生産されている豚肉のほとんどが「三元豚」で、海外から輸入するものは4種の品種を掛け合わせた「四元豚」と言われています。
そのため、スーパーで「三元豚」と表示されているものがあったとしても、その他の豚肉も、「三元豚」または「四元豚」なので、あまり意味がないと言えます。
「イベリコ豚」とは?
「イベリコ豚」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「イベリコ豚」は「いべりこぶた」と読みます。
「イベリコ豚」は、「イベリア種100パーセント純血の豚か、イベリア種とデュロック種を交配させた豚のうち、スペイン政府が認証したもの」という意味があります。
「イベリコ豚」は、地中海地方に起源をもち、特に、イベリア半島に見られるため、この名前となっています。
黒い足と爪をもつ傾向があるため、スペインでは「黒い足」という名前で呼ばれることもあります。
「イベリコ豚」の中でも、ドングリを食べて育ったものは、最高級の「イベリコ豚」とされ、全体の一割ほどしかいません。
この一割の「イベリコ豚」は「ベジョータ」と呼ばれ、「どんぐり」という意味があります。
肉質が良く、脂身がしつこくなく、甘みがあるという特徴があり、味の良さが世界中で評判になっています。
「三元豚」と「イベリコ豚」の違い
「三元豚」と「イベリコ豚」の違いを、分かりやすく解説します。
「三元豚」は、「3つの品種を交配して、育成した豚のこと」という意味があります。
一方で「イベリコ豚」は、「イベリア種100パーセント純血の豚か、イベリア種とデュロック種を交配させた豚のうち、スペイン政府が認証したもの」という意味があります。
このように、「三元豚」と「イベリコ豚」は、食用の豚として共通点があります。
ただし、「三元豚」は3品種のミックスなのに対して、「イベリコ豚」は、イベリア種100パーセントか、デュロック種と掛け合わせたものを指すという違いがあります。
まとめ
「三元豚」と「イベリコ豚」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、スーパーでお肉を購入する時の参考になりそうです。