「中華そば」と「ラーメン」の違いとは?分かりやすく解釈

「中華そば」と「ラーメン」の違い食べ物・飲み物

見た目の違いが分からない「中華そば」「ラーメン」は、どのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「中華そば」「ラーメン」の違いを分かりやすく説明していきます。

「中華そば」とは?

「中華そば」は、スープに中華麺と具が入っている中華料理の一種です。

日本では明治時代、横浜の中華街などにある中華料理店で提供されるようになり、全国各地に広まったとされています。

当初は、中国から伝搬したことを意味してる「志那そば」【しなそば】や「南京そば」【なんきん】とも呼ばれていましたが、戦後からは「中華そば」との呼称が一般的となりました。

特徴は、小麦粉にかんすいを加えて打った色の黄色い中華麺と、鶏ガラ、野菜、削り節などでだしをとり、しょうゆや塩で味付けした熱いスープを使っているところです。

トッピングされる具は店や種類によっても異なりますが、チャーシュー、ねぎ、もやし、メンマなどが一般的です。

1950年代にインスタント食品の「チキンラーメン」が発売され「ラーメン」という呼称が普及してからは、「中華そば」「ラーメン」と呼ぶことが一般的となり「中華そば」という名称を使った商品名があまり使われなくなりました。

ただし「昔なつかしい」「元祖」といった、郷愁をそそる好ましいイメージをもたらすため、昔ながらのレシピで作る醤油ラーメンなどはあえて「中華そば」と呼んで売り出されていることもあります。


「ラーメン」とは?

「ラーメン」は、日本で食べられている代表的な麺料理で、スープに中華麺と具が入っている中華料理の一種です。

「中華そば」の別の呼び方でもあります。

漢字では「拉麺」(ラーミエン)と表記し、細切りした麺をスープに入れて供する中華料理が由来となっています。

日本では1950年代に日清食品が世界初の即席麺として「チキンラーメン」を発売し「インスタントラーメン」が普及したことから「中華そば」「ラーメン」と呼ばれることが一般的になりました。

乾燥した麺とスープで簡単に作れるインスタントラーメンや熱湯を注ぐだけで食べられるカップ麺などが普及し、日本人の国民食になるほどに浸透していきました。

店、地域によって「○○ラーメン」と称したさまざまな「ラーメン」が誕生し、ブームを起こしながら独自の進化を続けています。


「中華そば」と「ラーメン」の違い

「中華そば」「ラーメン」の違いを分かりやすく解説します。

「中華そば」「ラーメン」は、中華麺と具をスープに入れた中華料理の呼び方です。

つまり「中華そば」「ラーメン」は同じものを指します。

日本に伝搬した頃は、中国のそばという意味を持つ「志那そば」「南京そば」あるいは「中華そば」と呼ばれていたのですが、「ラーメン」という呼び方が普及したため、「中華そば」という呼称がほとんど用いられなくなりました。

ただ、昔なつかしいニュアンスをもたらすため、あえて「ラーメン」と呼ばずに「中華そば」という呼称が用いられることもあります。

まとめ

「中華そば」「ラーメン」は基本的に同じものです。

ただ、ニュアンスに違いがあり、使い分けがされていることもあります。