この記事では、「切磋琢磨」と「協力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「切磋琢磨」とは?
学問や徳をより一層磨き上げること。
また、仲間同士で励まし合い、競い合って向上をすることです。
水泳のことで説明をします。
スイミングスクールに通っている人たちがいます。
この人たちは互いに知っており、友達関係です。
仮に4人が友達だったとします。
この人たちは、競技会でよい成績を出せるように日々練習を重ね、努力をしています。
4人のうち1人だけが、より高いところを目指そうとしているのではなく、4人全員が技量を磨いて向上することを目指しています。
思うようにタイムが伸びず、つらいこともありますが、そういったときには互いに励まし合います。
よいタイムを出せたときには、互いに喜び合います。
しかし、4人はライバルでもあり、他の人よりも上を目指せるように競争をしています。
このような、励まし合ったり、競い合ったりしながら向上することを意味する言葉です。
「切磋琢磨」の使い方
学問や徳を高めること、仲間で励まし合ったり、競い合ったりして、より優れたものを目指すという意味で使用をします。
スポーツで使われることが多いです。
「協力」とは?
2人以上や2つ以上の団体などが、ともに力をあわせて物事を行うという意味です。
子供がスイミングスクールに通っていたとします。
子供は将来は水泳選手になりたいと思っていて、練習に励んでいます。
親は水泳選手になれるように応援をしており、子供のために力を貸しています。
たとえば、スイミングスクールへの送り迎えを車でする、競技会のときに応援をするといったことです。
子供と親が力を合わせて、水泳選手になるという目標に向かって事に当たっています。
このように、力をあわせて何かをすることを意味する言葉です。
「協力」の使い方
2人以上や2つ以上の団体が、それぞれ力を出し合って何かをすることを指して使用します。
一人で一生懸命にやることには使用しません。
「切磋琢磨」と「協力」の違い
前者には向上をするという意味が含まれています。
一人で努力に努力を重ねて上を目指すという意味も、仲間で競い合ったりして上を目指すという意味もあります。
後者は一人で行うことではなく、2人以上や2つ以上の団体が関係をしています。
競争をするのではなく、力を合わせて何かをすることです。
「切磋琢磨」の例文
・『友人とともに切磋琢磨する』
・『日々切磋琢磨している』
・『切磋琢磨をした結果を見せる』
・『切磋琢磨しながら目標を目指す』
「協力」の例文
・『協力をお願いする』
・『友人が協力をしてくれた』
・『取材の協力をする』
・『問題解決に向けて協力をする』
まとめ
一方の言葉は上を目指すことで、一人で行うこともあれば、仲間で行うこともあります。
もう一方の言葉は力を合わせることで、2人以上や2つ以上の団体で行います。