「気立てが良い」と「器量が良い」の違いとは？使い方や例文も徹底的に解釈

この記事では、「気立てが良い」と「器量が良い」の違いを分かりやすく説明していきます。

「気立てが良い」と「器量が良い」の違い
1. 「気立てが良い」と「器量が良い」の使い方の違い
2. 「気立てが良い」と「器量が良い」の英語表記の違い
「気立てが良い」の意味
「器量が良い」の意味
まとめ

「気立てが良い」と「器量が良い」の違い

「気立てが良い」と「器量が良い」の違いについて紹介します。

「気立てが良い」と「器量が良い」の使い方の違い

「気立てが良い」は、「性格が良いこと」に使われます。

心が優しく、素直で人から好かれる人のことです。

「器量が良い」は、「顔立ちが良いこと」に使われます。

目鼻立ちが良く、美人であると人から言われる人のことです。

「気立てが良い」と「器量が良い」の英語表記の違い

「気立てが良い」の英語表現は以下の通りです。

1つ目は「good-natured」で「生まれ付き性格が良い」というニュアンスです。

“Everybody says he is a good-natured.”

(皆が彼は気立てが良いと言っている)
2つ目は「one’s heart in the right place」で、「心が正しい場所にある」というニュアンスで、「心が優しい」「親切」「悪気がない」などの意味で使われます。

“He has his heart in the right place.”

(彼は気立てがいい)
「器量が良い」の英語表現は以下の通りです。

1つ目は「good-looking」で、「グッドルッキング」と日本語化しています。

こちらの言葉は男性にもよく使われます。

“He is a good-looking.”
(彼は器量が良い)
2つ間は「comely」で「容貌が良い」という意味です。

“She is the most comely girl in our school.”

「気立てが良い」の意味

「気立てが良い」は「きだてがよい」と読みます。

意味は「性格が良いこと」で、具体的には「素直で心が優しいこと」を表します。

「気」は「心の持ちよう」という意味、「立てる」は「ものごとがある状態に達する」という意味、「気立てが良い」で「心が成り立ちが好ましい」になります。

その人が生まれ付き持っている気質が良く、周囲の人に好感を持たれている様子を表します。

「気立てが良い」の使い方

「気立てが良い」は、「性格が良いこと」に使われます。

基本的に女性に対して使われる言葉で、男性に対して使う時には「気風が良い(きっぷがよい)」と言います。

「優しくて心が広い」「気配りができる」「人の悪口を言わない」「すぐにひねくれない」など、人から好まれる性格の女性に対して使われる言葉です。

「気立てが良い」を使った例文

・『隣の娘さんは非常に気立てが良い』
・『息子の嫁は気立てが良いので助かっている』
・『もう少し気立てが良い女性の方が良かったな』
・『彼女は気立ての良さを買われて資産家の令息と結婚した』
・『気立ての良い娘に育ってくれた』

「気立てが良い」の類語

・「気が利く(きがきく)」
「細かいところまで注意が届くこと」という意味です。

・「心根の優しい(こころねのやさしい)」
「思いやりの気持ちが深いこと」という意味です。

「気立てが良い」の対義語

・「意地が悪い(いじがわるい)」
「相手に対して悪意を持った言動をすること」という意味です。

「器量が良い」の意味

「器量が良い」は「きりょうがよい」と読みます。

意味は、「顔立ちが良いこと」です。

「器量」には幾つかの意味がありますが、「器量が良い」と言う場合は「顔立ちが良い」という意味です。

「ある役割を果たすのにふさわしい能力や人徳」の場合は「器量がある、ない」と言います。

「その人に対して世間が与える評価」の場合は「器量を上げる・下げる」と言います。

「器量が良い」の使い方

「器量が良い」は「顔立ちが良いこと」に使われます。

形容詞として使われたり、名詞として「器量良し」と使われたりします。

「美人」は人により基準が違いますが、「器量が良い」と言う場合は、大勢の人が見て「美しい」と思うことを言います。

ただし、基本的に女性に対して使れる言葉で、男性には使いません。

男性を表す時には「イケメン」「美男子」などと言います。