「言質」と「証言」の違いとは?分かりやすく解釈

「言質」と「証言」の違い生活・教育

刑事・探偵物のドラマでよく聞くことのある「言質」「証言」はどんな形で使われ、区別されるのでしょうか。

この記事では、「言質」「証言」の違いを分かりやすく説明していきます。

「言質」とは?

ニュアンスで言えば手がかりに繋がるための言葉だと言っていいでしょう。

後々物の本質・核心・証拠に繋がる言葉となります。

言葉を対象に引き出すやとるなどの言い回して使われる事が多い言葉です。


「証言」とは?

「証言」を端的に言えば証拠と成りうる言葉を指しています。

事実を証す言葉ですが法廷で証人として立つ場合にはやや意味合いが広がります。

証人が裁判所に自分が体験した事実を話す時、その事実から派生する推測を含む事が可能です。


「言質」と「証言」の違い

「言質」「証言」の違いを、分かりやすく解説します。

刑事物のドラマで分かりやすく例えれば「言質」は後々証拠に繋がり成りうる手がかりを持った言葉を指します。

「証言」は行為に対してハッキリと証拠に成りうると証した言葉になりました。

「証言」の方がより直接的な表現かつ証拠に繋がる言葉だと言っていいでしょう。

「言質」の例文

・『どさくさに紛れて容疑者の母から容疑者のアリバイに関する「言質」をとった』
「言質」は物の本質に繋がる言葉の意味として「言質をとる」として使われる事が多いでしょう。

この場合の類義語としては「供述」などが挙げられます。

・『今回のトラブルには被害者側にも幾つかの過失がある事の「言質」を引き出すことに成功した』
ビジネスや交渉ごとでよく使われるのが「言質を引き出す」です。

類義語で言えば「約束」「確約」的な意味を持ち、相手側から譲歩を引き出す事に成功した時に散見される言い回しだと言っていいでしょう。

「証言」の例文

・『乗客が機内で異常音が発生したと証言した事から事故の原因が特定された』
「証言」はする・したの言い回しで使われる事が多く見受けられます。

基本的には事実を証す事を指しますが、法廷で証言する際には単なる事実を証すだけには意味合いがとどまりません。

証人として「証言」する場合にはその事実から派生した推測なども「証言」として認められるため定義が異なると言っていいでしょう。

・『予選を戦った選手の証言をもとにして舞台裏で起こっていた事実が明らかになりました。』
体験した事実をもとにして、舞台裏の様子の証明が語られたと言う意味の文章になります。

類義語で例えるとすれば「検証」「実証」が同じ意味合いとして使われると言っていいでしょう。

まとめ

「言質」は物事の本質・核心・証拠にたどり着くための手がかりとなる言葉です。

もちろんそれが直接証拠に繋がる可能性も低くはありません。

もう一つの意味合いとしてはビジネスなどの交渉の場面で約束・内応などの意味合いで使われます。

一方「証言」は事実を証す言葉だと言っていいでしょう。

証人の立ち位置により事実をもとにした推測や仮定も「証言」として使われます。