この記事では、「ケースバイケース」と「臨機応変」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ケースバイケース」とは?
そのときそのときの事情に合わせて物事を処理することです。
「ケース」には、それぞれの事情という意味があります。
友人とドライブをしたときのガソリン代のことで説明をします。
車の所有者は友人で、運転をするのは友人です。
その車に乗って一緒にドライブをしました。
長距離を移動したためガソリンがだいぶ減り、給油する必要があります。
ここで問題になるのが、誰がガソリン代を支払うかです。
車の所有者は友人で、運転していたのは友人です。
運転をした人が払うなら友人が払うことになるでしょう。
しかし、自分も一緒に乗っていて車を一緒に使ったといえるので、払うべきという考えもあります。
たとえばこのとき、友人があまりお金を持っていなくて、自分の方が持っていたとします。
そういったときには、お金を持っている人の方が払うことになる場合があります。
前回は友人が支払ったから、今度は自分が支払うといったふうに、交互に支払うというやり方もあります。
他には、2人で半分ずつ出し合うという方法も考えられます。
そのときそのときの事情にあわせて、誰が支払うのかを変えることは、この言葉が意味しているものにあてはまります。
「ケースバイケース」の使い方
そのときそのときの事情にあわせて物事を処理することを指して使用する言葉です。
一つのやり方にこだわらない場合をいいます。
「臨機応変」とは?
そのときその場の事情にあわせて適切な処置をすること、またそのさまという意味です。
臨機にはそのときその場にあわせてふさわしい手段を取ることという意味があり、応変には思いがけない出来事にあわせてふさわしい処置を取ることという意味があります。
たとえば、キャベツ入りの餃子と作ろうと思っていたけれど、キャベツが高かったので購入をためらったとします。
この日は白菜が安く売られていました。
白菜入りの餃子を作ることもできます。
もともとはキャベツ入りにしようと思っていたけれど、そのときの値段にあわせて白菜入りのものにすることにしました。
そのときにあわせてふさわしい方法を選んだのです。
これを意味する言葉になります。
「臨機応変」の使い方
そのときの状況などにあわせて、ふさわしい手段を取ることを指して使用する言葉です。
「ケースバイケース」と「臨機応変」の違い
2つの言葉の意味はほぼ同じです。
使い方にも大きな違いはありません。
しかし、前者やこの言葉だけで使用されることもありますが、後者はこれだけで使用されることは少ないです。
「ケースバイケース」の例文
・『ケースバイケースで考える』
・『ケースバイケースで指導をする』
・『ケースバイケースで購入する』
「臨機応変」の例文
・『臨機応変に行動を変える』
・『臨機応変な接客の仕方』
・『冷蔵庫の残り物で臨機応変に食事を作る』
まとめ
2つの言葉の意味はほぼ同じで、使い方もほぼ同じです。