「満身創痍」と「疲労困憊」の違いとは?分かりやすく解釈

「満身創痍」と「疲労困憊」の違い生活・教育

この記事では、「満身創痍」「疲労困憊」の違いを分かりやすく説明していきます。

「満身創痍」とは?

満身創痍とは、まんしんそういという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、体中とか全身といった意味の満身の漢字に、体に受けた傷や手酷く受けた損害といった意味がある創痍の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ満身創痍は、全身が傷だらけである事を表すのです。


「満身創痍」の使い方

満身創痍は、酷く痛め付けられてボロボロな状態に対して、使われる言葉となっています。

ただし、体に負った物理的な傷だけを表すだけではありません。

心に負わされる様な、精神的な傷に対してもこの言葉が使用されていたりするのです。

この様な意味合いから肉体的や精神的に、容赦なく痛め付けられている事も表現出来ます。


「疲労困憊」とは?

疲労困憊は、ひろうこんぱいという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、疲れや肉体や精神を使い過ぎて機能が低下し本来の働きが出来なくなる状態といった意味を持っている疲労の文字に、困って疲れ果てるといった意味を有する困憊の文字を加える事で完成した言葉となっています。

以上の事から疲労困憊は、疲れ切ってしまう事を示すのです。

「疲労困憊」の使い方

疲労困憊は、疲れ果てて弱ってしまうという意味を表現する際に用いられる言葉となっています。

単に疲れてしまうだけでなく、苦しさを感じたり弱ってしまう程に精も根も尽き果てた状態を示す言葉です。

更に肉体を酷使した果てに疲労感だけでなく、精神面を磨り減らす様な疲労のどちらに対しても用いる事が可能な点も理解しておきたい所だったりします。

「満身創痍」と「疲労困憊」の違い

満身創痍と疲労困憊の文字表記を並べて見比べてみると、全く違う漢字が使われている事に気付く事が可能です。

所がどちらも漢字4文字で表現される上に、共に弱るといった意味合いを持つ言葉同士となっています。

そのため似た様な印象を受けて、いざ使い分けの際に迷ってしまう恐れはあるので、互いの意味をきちんと把握しておく事が大事です。

まず満身創痍は、肉体的や精神的に傷付き痛め付けられている様を表す言葉となっています。

一方の疲労困憊は、すっかり疲れ切ってしまい弱っている様を示す言葉です。

「満身創痍」の例文

・『満身創痍の状態で試合に挑んだ結果、何とか勝利する事が出来ました』

「疲労困憊」の例文

・『残業続きで疲労困憊だった彼は、遂に倒れてしまった様です』

まとめ

2つの言葉は共通する漢字はないものの、弱るという意味を示す言葉同士です。

ですがその弱る原因には違いがあるので、そこをきちんと理解しておけば上手く使い分けを行う事が出来ます。

ちなみに満身創痍は、肉体的や精神的に痛め付けられてボロボロな様に対して、使われる言葉です。

対する疲労困憊は、苦しい程に疲れ果てる事ですっかり弱ってしまう事に対して用いるべき言葉となっています。