「望む」と「臨む」の違いとは?分かりやすく解釈

「望む」と「臨む」の違い生活・教育

この記事では、「望む」「臨む」の違いを分かりやすく説明していきます。

「望む」とは?

「望む」「のぞむ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「はるか遠くを眺めて見る」という意味で、遠くにあるものを視界に入れることです。

2つ目は「ものごとに対して、ああしたい、こうしたいと心で自分の好ましい様に思うこと」という意味で、自分がやりたいこと、なりたいこと、手に入れたいものなどを心で欲することです。

3つ目は「相手に対してあることを期待する」という意味で、特定の人に対して、そうしてもらいたい、そうあって欲しいと思うことです。

4つ目は「ある人材を欲する」という意味で、自分の元に来て欲しいと働きかけることです。

上記に共通するのは「あるものを心で欲する」という意味です。


「望む」の使い方

「望む」は動詞として「望む・望んだ」と使われたり、副詞として「望んで重労働に就く」などと使われたり、名詞として「望みがある・ない」などと使われます。

基本的に、はるか遠くに見える様子や、心で自分の思い通りになることを期待することに使われる言葉です。


「臨む」とは?

「臨む」「のぞむ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「ある景色や場所などを目の前にすること」という意味で、ある風景とすぐ向かいに面することです。

2つ目は「あるものごとが起きる様な状態に敢えて身を置く」という意味で、ある状況に自分から当たる様にすることです。

3つ目は「公の場所や、おめでたい場所などに参加すること」という意味で、大きな式典の場に出向くことです。

4つ目は「あらかじめ予測されていた状態で人に対応すること」という意味で、人に対して事前に決めていた態度で応じることです。

上記に共通するのは「面と向かって対する」という意味です。

「臨む」の使い方

「臨む」は動詞として「臨む・臨んだ」と使われたり、副詞として「臨んで責任を負う」などと使われます。

基本的に、ある景色を目の前にすることや、自分からある場所やものごとに対応することに使われる言葉です。

「望む」と「臨む」の違い

「望む」「はるか遠くに見える様子」「心で自分の思い通りになる様に欲すること」という意味です。

「臨む」「ある景色を目の前にすること」「自分からある場所やものごとに対応すること」という意味です。

「望む」の例文

・『はるか富士山を望む別荘を借りる』
・『富と名誉を望むのは人として自然な心だ』
・『最近の宅配サービスでは非対面を望む人が増えている』
・『彼に関しては尚一層の努力が望まれるところだ』

「臨む」の例文

・『ホテルで海に臨んだ部屋は料金が高い』
・『自ら志願して危険な任務に臨む』
・『平常心を保ってプレゼンテーションに臨む』
・『被疑者に対しては厳正な態度で臨むことが求められる』

まとめ

今回は「望む」「臨む」について紹介しました。

「望む」「あることを心で欲する」「臨む」「あえてその様にする」と覚えておきましょう。