「援助」と「応援」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「援助」と「応援」の違い生活・教育

この記事では、「援助」「応援」の違いを分かりやすく説明していきます。

「援助」と「応援」の違い

「援助」「応援」の違いについて紹介します。


「援助」と「応援」の使い方の違い

「援助」は、「困っている人を助けること」に使われます。

困っている人に対して、自分で出来ることをして支えてあげることを言います。

「応援」は、「頑張っている人や困っている人を元気づけること」に使われます。

自分で何かしてあげることだけではなく、単に声を掛けてあげることも含まれます。


「援助」と「応援」の英語表記の違い

「援助」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「help」で、「支援」「手伝い」「援助」という意味があり、「ヘルプ」と日本語にもなっています。

“If you need our help, feel free to ask me.”
(もし私たちの援助が必要ならば、遠慮なく言って下さい)
2つ目は「support」で、「支援」「援助」という意味があり、「サポート」と日本語にもなっています。

“We are ready to support you anytime.”
(我々はあなたを援助する準備ができています)
「応援」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「cheer」で、「歓呼」「声援」「応援」などの意味があり、「チアリーダー」など日本語にもなっています。

“We all cheered for our team.”
(私たちは全員味方の応援をした)
2つ目は「root for」で、「根付く」「掘り下げる」=「応援する」という意味のスラングとして使われています。

“We are rooting for Japan.”
(我々は日本を応援している)
因みに、サッカーでは応援する人を「サポーター」と言いますが、アメリカでは「rooters」と言います。

「援助」の意味

「援助」「えんじょ」と読みます。

意味は「困っている人に対して力を貸すこと」です。

問題を抱えていたり、物資が不足している人に対して、自分でできることをしてあげることを言います。

「援」「手を差し入れて助ける」という意味、「助」「たすける」という意味で、漢字を重ねることで意味を強調した言葉です。

「手を差し入れて」という意味があるので、「本人ができなことを、代わりにやってあげること」という意味も含まれます。

「援助」の使い方

「援助」は、「困っている人に対して自分でできることをやってあげること」に使われます。

「援助する・した」「援助を受ける・受けた」と動詞を伴って使われたり、「援助して」と副詞として使われたりします。

直接何かしてあげることの他に、間接的に助けてあげることも含まれます。

具体的には、「本人の側にいてできないこと代わりにやってあげる」「お金や物資を提供する」などがあります。

「援助」を使った例文

・『親会社からの援助を受けて、子会社を設立できた』
・『両親が生活費を援助してくれるお蔭で、都会で独り暮らしができている』
・『学費を援助してもらいたくて一生懸命パパ活している女友達がいる』
・『大きな援助を受けたので、将来的に恩返ししたいと思っている』
・『日本はある国に多大な援助をしたのだが、残念ながら関係が悪化している』

「援助」の類語

「手助け(てだすけ)」
「他の人の仕事などを手伝うこと」という意味です。

「同僚がトラブル対応に追われていたので、手助けしてあげた」などと使われます。

「力添え(ちからぞえ)」
「ビジネスで、立場が上の人が他人のやるべきことに力を貸すこと」という意味です。

「厚かましいお願いですが、どうか〇〇様のお力添えを頂けませんでしょうか」などと使われます。

「援助」の対義語

「妨害(ぼうがい)」
「ものごとの進行をわざと邪魔すること」という意味です。

「彼の行為は正に営業妨害に当たる」などと使われます。

「応援」の意味

「応援」「おうえん」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「力を貸して助けること」という意味です。

「力を貸す」という意味では「援助」と同じですが、相手が困っているとは限りません。

2つ目は「競技や試合などで、拍手や声援を送り味方を元気づけること」を言い、一生懸命努力している人を奮い立たせる様に行動することを言います。

上記に共通するのは「自分から人の味方になること」という意味です。

「応援」の使い方

「応援」は、「力を貸したり元気づけること」に使われます。

「応援する・した」「応援される・された」と動詞を伴って使われたり、「応援して」と副詞として使われたりします。

基本的に、自分が賞賛することや、味方する人の為に何らかの行動を取ることに使われます。

また、「援助」とは違い、相手が困っている状態とは限りません。

「応援」を使った例文

・『選挙演説で有名人が候補者の応援に駆け付けた』
・『私は何があってもこのチームを応援したい』
・『彼は地下アイドルを応援しているらしい』
・『応援してくれる人の為にも絶対に勝ちたいと思う』
・『多くの人達に応援して貰ったお蔭で最後までやり遂げられた』

「応援」の類語

「励ます(はげます)」
「気持ちが奮いたつ様に力づけること」という意味です。

「仕事でミスして落ち込んでいる友人を一生懸命励ました」などと使われます。

「勇気付ける(ゆうきづける)」
「言葉や態度で人にやろうという意気込みを持たせること」という意味です。

「辛い時に彼の曲を聴いて、多くの人達が勇気づけられた」などと使われます。

「応援」の対義語

「野次(やじ)」「人の動作や発言などをからかったり、非難すること」という意味です。

「野次」「野次馬」に由来していて、年老いた馬を意味する「親父馬(おやじうま)」が変化した言葉です。

「親父馬」「とても売り物にならない」ことから、「関係無いのに見物する」「面白半分に騒ぐこと」という意味で使われる様になりました。

「国会で議員同士が下品な野次を飛ばし合っている」などと使われます。

まとめ

今回は「援助」「応援」について紹介しました。

「援助」「困っている人を助けること」「応援」「一生懸命な人を元気づけること」と覚えておきましょう。