この記事では、「一部」と「一通」と「一枚」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一部」とは?
「一部」は「いちぶ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「全体の中のある部分」という意味で、大きな範囲の中に含まれる、限られた範囲のことを言います。
2つ目は「書物や新聞などのひとまとまり」という意味で、紙が何枚かまとまった状態での一組のことを言います。
3つめは「高校や大学などで、定時制に対する全日制のこと」という意味で、昼間に通学する制度のことを言います。
上記に共通するのは「全体の中のある範囲」という意味です。
「一部」の使い方
「一部」は名詞・形容動として「一部だ・である」と使われたり、形容詞として「一部の」と使われたり、副詞として「一部~である」と使われたりします。
基本的に、全体がある中で、ある限られた範囲に使われる言葉です。
「一部」の例文
・『駅前開発については一部反対の声もあったが、最終的には納得してもらえた』
「一通」とは?
「一通」は「いっつう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ひとつの文書または手紙」という意味で、一つのまとまりのある内容を書き記した紙片のことを言います。
こちらの「通」は「人に知らせる」という意味です。
2つ目は「一方通行の略」という意味で、一つの方向にしか行けないことになっている道のことを言います。
こちらの「通」は「つかえずに抜ける」という意味です。
「一通」の使い方
「一通」は名詞・形容動詞として「一通だ・である」と使われたり、形容詞として「一通の」と使われたりします。
基本的に、人に知らせる為に書き記した一つの文や、一方通行の略に使われる言葉です。
「一通」の例文
・『郵便受けに一通の手紙が入っていた』
「一枚」とは?
「一枚」は「いちまい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「平たく薄いものの一片」という意味で、紙片や板、紙幣など、平たいものの一つのことを言います。
2つ目は「田畑の一区間」という意味で、田んぼを数える時の単位を言います。
3つ目は「ある役割を引き受ける一人」という意味で、「一枚噛む」などと言い、役者の看板が一人一枚であることに由来しています。
4つ目は「技術や能力などのひとつの段階」という意味で、「一枚上手」などと言います。
上記に共通するのは「平たいもののひとつ」という意味です。
「一枚」の使い方
「一枚」は名詞・形容動詞として「一枚だ・である」と使われたり、形容詞として「一枚の」と使われたりします。
基本的に、平たくて薄いもののひとひらを表し、大きな度合いではないことに使われる言葉です。
「一枚」の例文
・『彼の方が一枚上手だった』
「一部」と「一通」と「一枚」の違い
「一部」は「全体がある中で、ある限られた範囲」という意味です。
「一通」は「人に知らせる為に書き記した一つの文」「一方通行の略」という意味です。
「一枚」は「平たくて薄いもののひとひらを表し、大きな度合いではない」という意味です。
まとめ
今回は「一部」と「一通」と「一枚」について紹介しました。
「一部」は「全体の中の一つの範囲」、「一通」は「一つの文」、「一枚」は「一つの平たいもの」と覚えておきましょう。