みなさんは「厳しい」と「酷しい」と「難しい」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「厳しい」と「酷しい」と「難しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「厳しい」とは?
「厳しい」は「きびしい」と言う読み方になります。
この「厳しい」とは「厳格で情け容赦がないのこと」、あるいは「はなはだしい」という意味を持つ言葉です。
「厳しい」の例文
ここで「厳しい」を使った例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的には以下のような文章が考えられます。
・『これまで厳しい訓練に耐えてくることができたからこそ、このような過酷な現場でも難なく対処できる』
・『いくら優勝を勝ち取るからと言って、練習があまりにも厳しいと誰もついて来れるわけがない』
「厳しい」の例文を見ると、過酷な訓練を乗り越えることでたくましくなっていくことが分かります。
「酷しい」とは?
「酷しい」は「きびしい」という読み方になります。
この「酷しい」とは「厳格で緩みも許さないさま」「厳重であること」「いいかげんな対処が許されないさま」「困難が多くて大変なさま」という意味があります。
また、「自然現象などの程度が著しい」という意味合いで使われることもあります。
「酷しい」の例文
続いて「酷しい」の例文を見て行きましょう。
どのような使い方があるでしょうか? ・『さっきの交差点で酷しく取り締まっていたので、運転に注意しなくてはならない』
・『子供たちは酷しいしつけを受けて育ってきたために、音場になっても非常に礼儀正しい』
「難しい」とは
「難しい」と「むずかしい」という読み方になります。
この「難しい」とは「理解や習得がしづらい」「複雑で分かりにくい」、もしくは「難解であること」という意味を持つ言葉です。
「難しい」の例文
「難しい」の例文は以下のようなものが挙げられます。
・『この問題はとても難しくて、誰も解くことができないかもしれません』
・『トラブルの解決をすることは、かなり難しく解消するためには相当の時間がかかるだろう』
「厳しい」と「酷しい」と「難しい」の違い
ここで「厳しい」と「酷しい」と「難しい」の違いを見て行くことにいたしましょう。
どのような相違点があるでしょうか?「厳しい」と「難しい」を比較すると「厳しい」は「厳格で情け容赦がないこと」という意味なります。
「酷しい」は「厳格で少しの緩みも許さないさま」や「厳重である」という意味を持ち、「難しい」は「あることが思いどおりに実現できないこと」となります。
尚、「酷しい」は「規則や判断などにおいて、容赦なく妥協しない様子」のために「厳しい」と同じ意味がありますが、通常のこの言葉を使うことはそんなに多くなありません。
まとめ
ここまで「厳しい」と「酷しい」と「難しい」の意味と違いを説明してきました。
これらの言葉は非常に似た解釈を持っているので、正しく理解しておく必要があります。