この記事では、「見捨てる」と「見限る」と「見切る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見捨てる」とは?
「見捨てる」は「みすてる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「視界に入っていながら放っておく」という意味で、目の前で起きているのに知らんふりすることです。
2つ目は「面倒を見たり、つながりを持つのをやめる」という意味で、連絡をしたり世話をやいたりしなくなることです。
上記に共通するのがは「知っていながら放っておく」という意味です。
「見捨てる」の使い方
「見捨てる」は動詞として「見捨てる・見捨てた」「見捨てられる・見捨てられた」と使われたり、副詞として「見捨てて逃げる」などと使われたりします。
基本的に、目の前で見ていながら放っておくことに使われる言葉です。
「見捨てる」の例文
・『ギャンブルに走って家族から見捨てられる』
「見限る」とは?
「見限る」は「みかぎる」と読みます。
意味は「これ以上良くならないとして諦めること」で、人の能力やものごとに限界を感じて断念することです。
「限る」は「時間・空間・数量・資格などを区切って範囲を定める」という意味です。
「見限る」の使い方
「見限る」は動詞として「見限る・見限った」「見限られる・見限られた」などと使われたり、副詞として「見限って閉鎖する」などと使われます。
基本的に、これ以上見込みや期待がないとして諦めることに使われる言葉です。
「見限る」の例文
・『売り上げが低迷している店舗を見限る』
「見切る」とは?
「見切る」は「みきる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「全てすっかり見終わる」という意味で、数多いものをすっかり見ることです。
2つ目は「つながりを断つ」という意味で、何らかの理由で相手との付き合いを断つことです。
3つ目は「売れ残りの商品を値引きして売る」という意味で、「見切り品」などと使われます。
4つ目は「良く見て状況を判断する」という意味で、しっかり見て理解した上で判断することです。
上記に共通するのは「全て見る」という意味です。
「見切る」の使い方
「見切る」は動詞として「見切る・見切った」「見切られる・見切られた」と使われたり、副詞として「見切って攻める」などと使われたり、名詞として「見切り発車」などと使われたりします。
基本的に、全てすっかり見終わることや、途中でつながりを断つこと、見た上で本質を理解することに使われる言葉です。
「見切る」の例文
・『彼の必殺技を見切る』
「見捨てる」と「見限る」と「見切る」の違い
「見捨てる」は「目の前で見ていながら放っておくこと」という意味です。
「見限る」は「これ以上見込みや期待がないとして諦めること」という意味です。
「見切る」は「全てすっかり見終わること」「途中でつながりを断つこと」「見た上で本質を理解すること」という意味で使われます。
まとめ
今回は「見捨てる」と「見限る」と「見切る」について紹介しました。
「見捨てる」は「見て放置する」、「見限る」は「諦める」、「見切る」は「つながりを断つ」と覚えておきましょう。