この記事では、「学習」と「勉強」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
学習と勉強の違い
「学習」とは、学問や知識をまなびならうこと、学校などで系統的にまなぶことを意味します。
「勉強」とは、学問や技術をまなぶことです。
「学習」は主に学校で学問や知識をまなびならうことをいいます。
小学校、中学校、高校などでの「学習」、社会人になってからも英会話教室などでの「学習」があります。
これらはどれも学校でまなびならっています。
「勉強」は学校でまなぶことだけでなく、実用的なことをまなぶ意味も含まれています。
学習と勉強の使い方の違い
「学習」は、主に学問や知識を学校でまなびならうことについて使われます。
算数の学習をする、学習参観、学習指導要綱などのような使われ方がします。
これらの言葉は、どれも学校がかかわっています。
「勉強」は学問や知識を学校でまなびならうことだけでなく、実用的な知識や技術をまなぶことにも使われます。
資格取得のために知識や技術を習得することがあります。
資格の中にはインテリア、片付け、料理など、実用的なものもあり、学校ではまなばないようなものもあります。
こういったものには「勉強」という言葉が使われることが多いです。
学習と勉強の英語表記の違い
学習は英語で“learning”や“study”と表記をします。
勉強は英語で“study”または“one’s study”と表記します。
“study”や“one’s study”には、学業に励むことという意味があります。
学習の意味
「学習」は学問や技術をまなびならうことを意味します。
学校で系統的・計画的にまなびならうものを指すことが多いです。
「学」という漢字には、まなぶ、体系化された知識、教育の機関・施設という意味があり、「習」という漢字には、ならう、繰り返し学ぶという意味があります。
「まなぶ」には、教えを受けたり、見習ったりして、知識や技術を身につけることを意味します。
教えを受けたり、見習ったりするのは、主に学校という施設です。
「学」という漢字に教育の機関・施設の意味が含まれていることからも、「学習」は学校などで知識や技術をまなぶことを意味していることがわかります。
また、「学習」は生物が生後の経験に応じて、環境に適応する行動や態度を身につけていくことも意味します。
学習の使い方
学校などで知識や技術を学ぶことに関係する場面で使われる言葉です。
学校内だけでなく、それ以外の場面でも使われます。
学習を使った例文
・『中学校3年間の学習を終える』
・『算数の学習をする』
・『英会話教室に通って学習をする』
・『学習のための参考書を購入する』
・『学校では今鎌倉時代の学習をしています』
学習の類語
「勉強」「学業」が類語になります。
「学業」は学校でまなび修めることを意味します。
「学」は教育のための機関や施設、「業」という漢字は学問、技芸という意味があることからも、言葉の意味がわかります。
学習の対義語
生物が生後に経験などを通して、環境に適応する態度や行動を身につけるという意味の「学習」の対義語は「本能」です。
学問や知識を学ぶという意味の「学習」の対義語は「教える」になります。
勉強の意味
「勉強」とは、学問や知識をまなぶことや、経験を積むことです。
学問や知識を学ぶのは、学校だけのことではなく、実用的な知識や技術についての意味も含まれています。
通信講座を受ける、参考書などを購入して独学をする、親から教えを受ける、こういったことも「勉強」です。
これらは学校には通っていませんが、学問や知識をまなんでいます。
たとえば、親から料理のやり方を教えてもらうとき、初めて料理をする人は、包丁の握り方からまなぶことでしょう。
野菜の切り方、魚のさばき方なども教えてもらうはずです。
これも「勉強」といえます。
「勉」という漢字には、つとめる、はげむという意味があり、「強」という漢字には、つとめるという意味があります。
勉強の使い方
学校のことに限らず、学問や知識をまなぶことに使われる言葉です。
学校内のことだけでなく、それ以外の場面でも使用されます。
勉強を使った例文
・『勉強しなさいと子どもに言ってもやらない』
・『将来就きたい職業のために勉強に励む』
・『大人になっても勉強、勉強の日々です』
・『韓国語の勉強をする』
・『勉強しなくちゃとは思うのですがやる気が出ません』
勉強の類語
「学習」「学業」が類語です。
勉強の対義語
「勉強」の対義語に近い言葉は「遊び」「遊ぶ」です。
子どもが遊んでばかりいると「勉強しなさい」という大人は少なくありません。
「遊ぶ」は、趣味など楽しいことをして時間を過ごすこと、何もしないでぶらぶら過ごすことを意味します。
まとめ
学問や知識をまなぶことという同じ意味があるのですが、「学習」は主に学校でのこと、「勉強」はそれ以外のことにも使われる点が異なります。