この記事では「画家」と「芸術家」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「画家」と「芸術家」の違いと、使い方の違い
「芸術家」とは芸術作品を創作する人の総称です。
その「芸術家」の中のひとつとして「画家」というジャンルがあります。
ですので「画家」は「芸術家」とも言えるわけです。
「芸術家」には他にも「彫刻家」「イラストレーター」「書道家」「写真家」など非常に多数の種類が存在します。
「画家」と「芸術家」の英語表記の違い
「画家」を表す英文は「a painter」で、「芸術家」を表す単語は「artist」となります。
「画家」の意味と使い方
「画家」とは、絵画を制作する人の総称です。
日本画、洋画、風刺画、など画材や作風などは非常に多岐に渡り、様々な国籍や人種の「画家」がいます。
「画家」は「芸術家」のひとつですが、ルネサンス期以前では「絵を請われて描く」という職人という立ち位置でした。
さらに歴史をさかのぼると、洞窟壁画などを描いた者は後世に当時の様子を伝えるための記録者でした。
中世では権力者の娯楽、宗教者の権威の象徴として宗教画が多く描かれていました。
近代になると、絵画自体に価値が出始め財産との意味を持ち始めました。
そのため「画家」は絵を描くことで対価を得て、生計を立てる職業として定着し始めたのです。
元々の記録や装飾としての絵画としての意味のほかにも、「画家」自身のテーマや信条などによって絵画が制作される事も増加していきました。
近年になると、絵画に必要な画材の種類が大量に増え、安価に入手できるようになったことによって、生計を立てる職業としてではなく、趣味として絵画を楽しむ人も増えています。
現代おいて「画家」は職業としての「画家」以外にも「イラストレーター」などと言った、自分の趣味の延長として商業的な絵画を扱う人なども増えています。
また、パソコンなどの電子機器でのデジタルな方法で絵を描く方法も普及しています。
「画家」を使った例文
・『画家の父は服から絵具の匂いがして心地よい』
・『将来の夢は画家になる事なので、美術関係の大学に進学した』
・『幼い頃から絵を描くことが好きで、現在は画家兼イラストレーターをしている』
・『幼少時の将来の夢は画家になることだった。しかし画家にはなれなかったが絵を描く事はやめていない』
・『息子の将来の夢は画家らしい。応援してあげたいので、色々な画材をプレゼントした』
「画家」の類語
「画家」の類語として、「絵描き」「画伯」「絵師」「アーティスト」「イラストレーター」「画匠」「絵描き」などがあります。
全て絵を描く芸術家と言う意味で、どの言葉を使用しても同じような意味で伝わります。
「芸術家」の意味と使い方
「芸術家」とは、芸術作品を創り表現する人の事を指し、アーティストとも呼ばれます。
ひとつの表現方法にとらわれず、様々な分野で作品を制作している人の事を指す場合に使用される事があります。
芸術作品の収益で生計を立てている人、兼業で「芸術家」をしている人、趣味として作品を制作している人と様々です。
「芸術家」には上記の「画家」のほか、「陶芸家」「彫刻家」「書道家」「茶道家」「音楽家」など一般的なものはもちろんのこと「ダンスパフォーマー」「狂言師」「能楽師」「歌舞伎役者」「小説家」「演出家」など非常に多種多様です。
また最近では「メイクアップアーティスト」「ヘアアレンジアーティスト」「ネイルアーティスト」「バルーンアーティスト」などの「アーティスト」と呼ばれる特殊で専門的な技術を持つ「芸術家」も増えてきています。
「芸術家」を使った例文
・『芸術家の彼は、制作した彫刻を売り生計を立てている』
・『私は趣味で書道しているが、芸術家と呼ばれてもいいと思う』
・『娘は美術の授業で行った絵画がきっかけで芸術家の一つであるイラストレーターになった』
・『作詞家の私は芸術家と言ってもよいだろう』
・『1年に1度、私が撮影した写真を展示する写真展をしています。芸術家の仲間が多数見に来てくれます』
「芸術家」の類語
「芸術家」は芸術作品を作成する人の総称ですので類語は非常に多岐に渡ります。
例えば、彫刻を制作する「彫刻家」版画を制作する「版画家」、「写真家」や「デザイナー」も「芸術家」です。
その他にも「茶道家」「華道家」や音楽に関わる「作詞・作曲家」など、非常に多種多様に及びます。
まとめ
「画家」は「芸術家」の中の一つの種類であり、その他にも非常に多種多用の「芸術家」がいます。
「芸術家」として作品と対価に収入を得て生計を立てている人も勿論のこと、趣味としてさまざまな芸術を楽しんでいる人もたくさんいます。
小学生の時に将来の夢で「画家」や「音楽家」になりたいと夢見た方も少なくはないでしょう。
幅広い趣味のひとつとして「芸術」に関わる何かを見つけてみてはいかがでしょうか。