「鑑みる」と「考慮する」の違いとは?使い方や例文も解釈

「鑑みる」と「考慮する」の違い新語・ネット語

この記事では、「鑑みる」「考慮する」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「鑑みる」と「考慮する」の違い

「鑑みる」「考慮する」はどちらも「ある物事について考えること」を意味していますが、「鑑みる」という言葉は「他の事例・規範・手本などを参照したり比較したりしながら考えること」の意味合いを持っています。

「鑑みる」に対して「考慮する」のほうは、「さまざまな要素を含めながら考えること」「他の人に気を遣って(配慮して)考えること」を意味している違いを指摘できます。


「鑑みる」と「考慮する」の使い方の違い

「鑑みる」「考慮する」の使い方の違いは、「鑑みる」の表現は「先例・規範などに照らし合わせたり比較したりして考える場合」「~に鑑みる」の形で使いますが、「考慮する」のほうは「いろいろな要素を含めながら考える場合・誰かに気を遣って配慮しながら考える場合」に使うという違いがあります。

例えば、「裁判所の判断に鑑みる」のほうが「裁判所の判断を考慮する」よりも「判例・前例と比較照合して考えるの意味合い」が強くなります。

また「失業者の生活状況を考慮する」のほうが「鑑みる」を使うよりも、「失業者に配慮するの意味合い」が強くなる違いがあります。


「鑑みる」と「考慮する」の英語表記の違い

「鑑みる」を英語で表記すると、以下のようになります。

“Considering~”(~をよく考えて・~に鑑みて)

“in view of~”(~の観点から考えて・~に鑑みて)

「鑑みる」に対して「考慮する」を英語で表記すると、以下のようになります。

“consider”(さまざまな要素を含め考える・考慮する)

“take into consideration”(考慮に入れる・考慮する)

“take into account”(説明に含める・考慮する)

上記のように、「鑑みる」の英語表記は“in view of~”で、「考慮する」の英語表記は“consider”などであるという違いを指摘することができます。

「鑑みる」の意味

「鑑みる(かんがみる)」という言葉は、「他の事例・規範・手本などに照らし合わせて考えること」を意味しています。

「鑑みる」という表現には、「他の前例・手本と比較して考えること」の意味合いもあります。

「鑑みる」の使い方

「鑑みる」という言葉は、「手本・前例・規範などと比較参照して考える場合、引き合いに出して考える場合」「~に鑑みる」の形で使うという使い方になります。

例えば、「諸般の事情に鑑みて、ライブイベントを中止にする決定をしました」などの文章で使えます。

「鑑みる」を使った例文

・『他社の不祥事に鑑みて、社内のコンプライアンスの徹底を指示しました』

・『最近のSNSの流行に鑑みて、当社もfacebookとTwitterのアカウントを開設しました』

・『海外の景気情勢に鑑みて、海外支店のいくつかを閉鎖する決定をしました』

・『新型コロナウイルスの感染拡大に鑑みて、三蜜回避の対策を集中的に行っていきます』

・『自社商品の売上増加に鑑みて、ネット通販の体制を拡充強化していくことにしました』

「鑑みる」の類語

「鑑みる」の類語には、「照らし合わせる・顧みる・参考にする・計算に入れる・勘案する・踏まえる」などがあります。

「鑑みる」の表現は、「前例・手本などと照らし合わせたり、事例・規範を顧みたりして考えること」「他の物事を踏まえて参考にしながら考えること」を意味しています。

また「鑑みる」には、「他の事例・手本などを勘案して(計算に入れて)考える」といったニュアンスもあります。

「鑑みる」の対義語

「鑑みる」の国語辞典に掲載されている対義語はありませんが、反対の意味を持つ言葉としては「(他の事例・手本などを)踏まえない・参考にしない・照合しない・比較しない・計算に入れない」などを挙げられます。

「鑑みる」の言葉には「他の事例・手本などを比較照合して考える、踏まえて(参考にして)計算に入れて考える」の意味合いがあるので、それと反対の意味を持つ対義語として「踏まえない・参考にしない」などを考えることができます。

「考慮する」の意味

「考慮する」という言葉は「いろいろな要素を含めて考えること・ある対象に思いを巡らすこと」を意味していますが、「他の物事・事例・手本などと比較照合して考える」というまでのニュアンスはありません。

また「考慮する」には、「人に気を遣って考えること・配慮して考えること」といった意味合いもあります。

「考慮する」の使い方

「考慮する」の使い方は、「さまざまな要素を含めてある物事を考える場合・思いめぐらす場合」に使うという使い方になります。

例えば、「その契約の条件を考慮すると、現時点では契約を結ばないという結論に至りました」などの文章で使うことができます。

「考慮する」を使った例文

・『受験生の試験会場までの公共交通機関の運行状況も考慮してください』

・『大学卒業後の進路をどうするのかについて考慮しています』

・『彼女との今後の関係をどうしていくのかを考慮してもなかなか結論が出ません』

・『身体の不自由な方や高齢者にも考慮した店舗のつくりになっています』

・『日本政府はアメリカと中国の外交姿勢を考慮した政治判断をしたようです』

「考慮する」の類語

「考慮する」の類語には、「考える・思慮する・考えを巡らす・思いを巡らす・頭に置く・配慮する・気にかける」などがあります。

「考慮する」という言葉は、「ある物事についていろいろな要素を含めて考えること」「あれこれ思い(考え)を巡らせて思慮すること」を意味しています。

「考慮する」には、「他の人の状況を気にかける」「他の人に配慮して考える」といった意味合いもあります。

「考慮する」の対義語

「考慮する」の対義語には、「考慮しない・考えない・織り込まない・配慮しない・気にかけない・遠慮しない」などがあります。

「考慮する」には「いろいろな要素を含めたり織り込んだりして考える」「他の人やその状況に配慮して考える」という意味があるため、それと反対の意味を持つ対義語として「考えない・織り込まない・配慮しない・気にかけない」などを挙げることができます。

まとめ

「鑑みる」「考慮する」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「鑑みる」「考慮する」の意味・使い方・英語の違いや類語・対義語を詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。