この記事では、「マイノリティ」と「マジョリティ」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「マイノリティ」と「マジョリティ」の違い
「マイノリティ」と「マジョリティ」はどちらも「集団における人数の大小・人数による勢力」を意味する英語ですが、「マイノリティ」というのは「特定集団における少数派・少数・少数勢力(少数党)」を意味しています。
「マイノリティ」に対して「マジョリティ」のほうは、「特定集団における多数派・大多数・過半数」を意味している違いを指摘できます。
「マイノリティ」と「マジョリティ」の使い方の違い
「マイノリティ」と「マジョリティ」の使い方の違いは、「マイノリティ」が「特定の国家・地域・集団の内部における少数派・少数勢力(少数党)」を意味して使うのに対して、「マジョリティ」のほうは「特定の国家・地域・集団の内部における多数派・大多数・過半数」を意味して使うという違いになります。
例えば、「民主主義の議会では、マジョリティを形成する政権与党の法案が通りやすくなります」という文章の「マジョリティ」を「マイノリティ」に言い換えることはできないといった違いを指摘できます。
「マイノリティ」と「マジョリティ」の英語表記の違い
「マイノリティ」を英語で表記すると、以下のようになります。
“minority”(少数派・少数・少数勢力・少数党・マイノリティ)
「マイノリティ」に対して「マジョリティ」を英語で表記すると、以下のようになります。
“majority”(多数派・大多数・過半数・マジョリティ)
上記のように、「マイノリティ」の英語表記は“minority”で、「マジョリティ」の英語表記は“majority”であるという違いを指摘することができます。
「マイノリティ」の意味
「マイノリティ」という言葉は、「特定の集団・地域・国家における少数派・少数・少数党・少数勢力」を意味しています。
「マイノリティ」という表現には、「多民族国家における少数民族」や「LGBTのようなセクシャリティ・ジェンダー・性自認・性同一性における性的な少数派」という意味合いもあります。
「性的マイノリティ」と呼ばれる「LGBT」とは、「レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの頭文字」を取った言葉です。
「マイノリティ」の使い方
「マイノリティ」という言葉は、「特定の集団・地域・国家における少数派・少数勢力」や「多民族国家における少数民族・性的マイノリティ(LGBTの人)」に対して使うという使い方になります。
例えば、「マイノリティの人権も法律で擁護されるべきです」や「性的マイノリティの人たちのパートナーシップ制度ができる先進国が増えています」といった文章で使えます。
「マイノリティ」を使った例文
・『マイノリティの意見が政治にきちんと反映されるような政治制度の改革が必要になっています』
・『先進国では、マイノリティの各種の権利がかなり認められるようになってきました』
・『政治的・民族的なマイノリティに対する差別・偏見・弾圧が、近代以前の歴史では繰り返されてきました』
・『影響力の弱いマイノリティに属しているという意識から、消極的な性格になっていた時期もあります』
・『性的マイノリティであっても、自分の好きな人とパートナーになれる権利や社会制度が増えてきています』
「マイノリティ」の類語
「マイノリティ」の類語には、「少数派・少数勢力・少数政党・少数民族・性的少数派」などがあります。
「マイノリティ」という言葉には、「特定の集団・国家・地域における少数派・少数勢力」や「議会における少数勢力・少数政党」といった意味合いがあります。
また「マイノリティ」には、「多民族国家における少数民族」や「LGBTのような性的少数派」といった意味もあります。
「マイノリティ」の対義語・関連語
「マイノリティ」の対義語は、「マジョリティ」になります。
「マイノリティ」という言葉は「少数派・少数勢力・少数党」を意味していますが、「マジョリティ」のほうは「マイノリティ」とは反対の「多数派・過半数の勢力・大多数」といった意味合いを持っているのです。
「マイノリティ」の関連語として、「多数派に対して挑戦的な姿勢を持ち、反対する意見を声に出す少数勢力・少数派」を意味している「ノイジー・マイノリティ」を挙げることができます。
「マジョリティ」の意味
「マジョリティ」という言葉は、「特定の集団・地域・国家における多数派・大多数・過半数・多数派勢力」を意味しています。
「マジョリティ」というのは、「ある集団・国家・議会などにおいて、強い影響力を持っている多数派のグループ(多数派勢力)」を意味している表現なのです。
「マジョリティ」の使い方
「マジョリティ」の使い方は、「特定の集団・国家・地域における多数派・過半数・多数派勢力を指示する場合」に使うという使い方になります。
例えば、「クラスで強い影響力を持っているマジョリティの意見には誰も反対することができませんでした」といった文章で使うことができます。
「マジョリティ」を使った例文
・『議会で圧倒的なマジョリティを形成している連立与党の法案が次々に成立しています』
・『マジョリティによるマイノリティに対する一方的な差別や弾圧は歴史の悲劇と言えるでしょう』
・『学校ではマジョリティに所属している安心感を得るために、目立たないように行動しています』
・『マジョリティのほうがマイノリティよりも政治的な主張が受け入れられやすいのです』
・『マイノリティの権利が認められはじめた先進国では、マジョリティであるというだけで得られる特権・利益は減ってきています』
「マジョリティ」の類語
「マジョリティ」の類語には、「大多数・大部分・多数派・過半数」などがあります。
「マジョリティ」という言葉は、「特定の集団・地域・国家における大多数・大部分」や「ある議会・組織における多数派・過半数」といった意味合いを持っています。
そのことから、「マジョリティ」と類似した意味を持つ類語として、「大多数・大部分・多数派・過半数」などが挙げられます。
「マジョリティ」の対義語・関連語
「マジョリティ」の対義語は、「マイノリティ」になります。
「マジョリティ」の言葉は「多数派・大多数・過半数」を意味していますが、「マイノリティ」のほうは「マジョリティ」とは反対の「少数派・少数・少数勢力」といった意味合いを持っているのです。
「マジョリティ」の関連語として、「あえて主張をしない沈黙している多数派(民主主義の選挙・投票において死票・棄権になることも多い、沈黙している多数派勢力)」を意味する「サイレント・マジョリティ」を挙げることができます。
まとめ
「マイノリティ」と「マジョリティ」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「マイノリティ」と「マジョリティ」の意味・使い方・英語の違いや類語・対義語を詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。