この記事では、「スケバン」と「レディース」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「スケバン」とは?意味
1970年代後半に不良少女を「スケバン」と呼ぶようになります。
女をスケと言い、番長のバンを掛け合わせた呼び名であり、長いスカートに踵潰した靴を履き、髪には細かいパーマをかけるのも彼女たちに見られる特徴でした。
街を歩くときはガムを噛みながら歩き、タバコや酒、万引きなど法律に触れる悪いことをするのも当たり前だったのです。
気が荒い人も多く、街で出会った不良グループと睨み合いしたり、根性焼きなどして自分がいかに精神的に強いかを見せつけることもありました。
「レディース」とは?意味
女性だけが所属する暴走族を「レディース」と呼びます。
“ladies”という英語をカタカナにした不良グループの呼び方であり、1980年代後半頃から頻繁にメディアで取り上げられていました。
男性がバイクで暴走行為していた暴走族を真似たグループであり、女性も大型バイクを改造して爆音を鳴らしながら2人乗りをして街中を走ります。
ときに、グループが鉢合わせして険悪な雰囲気になったときは走りで競いあったり、威嚇して殴り合いになることもあったのです。
「スケバン」と「レディース」の違い
バイクには乗らない不良少女を「スケバン」と言い、ほぼ歩きか電車に乗って移動します。
地面を擦るほど長くした制服のスカートを穿き、お湯で煮た学生鞄を板のように薄く押し潰し、脇に抱えるようにして持ち歩くのが流行りました。
ときに鞄は戦いのときの防御板となり、身を守るのに役立ちます。
もう一方の「レディース」はバイクに乗って暴走することが目的の女性グループを指す言葉です。
特攻服という赤や黒、紫といった服を自分流に着こなし、走りを楽しみつつ自分たちの独特な世界観を見せつけます。
たいていはサラシを胸に巻き、足袋を合わせる服装しているのが彼女たちの流儀でした。
まとめ
どちらも不良少女を呼ぶときに使われていた呼び名であり、普通の見た目ではないところに個性と独特な世界観を感じられたものです。
今でも人々の脳裏に焼きついているほど印象的な見た目の彼女たちを忘れることはないでしょう。