この記事では、「吹く」と「噴く」と「拭く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「吹く」とは?
「吹く」は「ふく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「空気が流れ動くこと」という意味で、風が通り過ぎることです。
2つ目は「口をすぼめて強く息を吐くこと」という意味で、唇を尖らせてふっと強く息を吐くことです。
3つ目は「今まで見えなかったものが表面に現れる」という意味で、下層部からある物質が浮いて出てくることです。
4つ目は「出まかせや大袈裟なことを言う」という意味で、嘘やほらを言うことです。
上記に共通するのは「ふっと出てくる」という意味です。
「吹く」の使い方
「吹く」は動詞として「吹く・吹いた」と使われたり、副詞として「吹いて消す」などと使われたり、名詞として「ほら吹き」などと使われます。
基本的に、空気が流れて動くことや、ふっと息を吐く様に表面に現れる様子に使われる言葉です。
「吹く」の例文
・『急に強い風が吹く』
「噴く」とは?
「噴く」は「ふく」と読みます。
意味は「内部から液体や気体などが勢いよく飛び出すこと」で、熱や圧力により、内部の液体や気体などが一気に飛び出ることです。
「噴く」の使い方
「噴く」は動詞として「噴く・噴いた」と使われたり、複合語として「噴き出る」「噴き上がる」と使われたり、名詞として「クジラの潮噴き」などと使われます。
基本的に、熱や圧力により、中から液体や気体が勢い良く飛び出すことに使われる言葉です。
「噴く」の例文
・『間欠泉から勢いよく水蒸気が噴き上がる』
「拭く」とは?
「拭く」は「ふく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「紙や布などで、水分を取り去ること」という意味で、濡れている部分を紙や布などでこすり、水分をなくすことです。
2つ目は「汚れを取り去ること」という意味で、汚くなった部分を雑巾などでこすってきれいな状態にすることです。
上記に共通するのは「こすって取り去る」という意味です。
「拭く」の使い方
「拭く」は動詞として「拭く・拭いた」と使われたり、副詞として「拭いてきれいにする」などと使われます。
基本的に、紙や布など薄手のもので、水分や汚れを取り去ることに使われる言葉です。
「拭く」の例文
・『運動をした後にタオルで汗を拭く』
「吹く」と「噴く」と「拭く」の違い
「吹く」は「空気が流れて動くこと」「ふっと息を吐く様に表面に現れる様子」という意味です。
「噴く」は「熱や圧力により、中から液体や気体が勢い良く飛び出すこと」という意味です。
「拭く」は「紙や布など薄手のもので、水分や汚れを取り去ること」という意味です。
まとめ
今回は「吹く」と「噴く」と「拭く」について紹介しました。
「吹く」は「ふっと表面に出てくる」、「噴く」は「液体や気体が飛び出す」、「拭く」は「水分や汚れを取り去る」と覚えておきましょう。