「単品」と「一品」と「逸品」の違いとは?分かりやすく解釈

「単品」と「一品」と「逸品」の違い生活・教育

お好み焼きを好きな方も多いでしょう。

あの独特の食感やソーズと青のりの香りを思い出すと、無性に食べたくなってしまう食べ物の一つです。

今では近畿のローカルフードとして公に認知されてますが、歴史的にはそのルーツがイタリアのピザという説もあるくらいなのですが、近畿ではお好み焼きだけを食べる「単品」に加えてご飯や味噌汁などが付いた「定食」もあります。

さて、ここで使用した「単品」とはどういう意味なのでしょうか。

さらに同じような言葉の「一品」「逸品」とはどう違うのでしょうか。

この記事では、「単品」「一品」「逸品」の違いを分かりやすく説明していきます。

「単品」とは?

「単品」とは、「単」「一つ」と言う意味なので、「一つの品」と言う意味になります。

対義語としては「セット」とか「定食」が想定されるように、組み合わせの中の一つとして提供されるが、「単品」として、一つだけの提供もできると言うオプションが前提になります。

すなわち、食堂で「生姜焼き定食」としてご飯、味噌汁とともに提供されている料理を生姜焼きだけを頼むときは「生姜焼き単品で」と言うオーダーの仕方になります。

英語では、「single item」でしょう。


「一品」とは?

「一品」とは、「いっぴん」あるいは「ひとしな」と読みますが、文字通り「一つの品」を示す言葉です。

「中華のおかずに一品加えて西洋風にします」と言う風に使われる場合は、一つの品と言う意味しかありませんが、「天下に並ぶもののない逸品」のような使われ方においては、「優れている品」と言うニュアンスも含まれます。

一般的な意味の「一品」は、英語では、「one」でしょう。


「逸品」とは?

「逸品」とは、「逸」「隠れている」とか「世間に知られていない」という意味であることから、「世間に知られていない品」となり、それが「世間に知られていないが優れた品」と認識されるようになったものです。

つまり、他のものよりも素晴らしいと言うニュアンスが含まれます。

これは、「この壺は日本では並ぶもののない逸品です」のように、他のものとは全く違うくらい優れていることを表す言葉です。

英語では、「masterpiece」が近いでしょう。

「単品」と「一品」と「逸品」の違い

「単品」「一品」「逸品」の違いを、分かりやすく解説します。

これらは皆「一つの品」を意味する言葉であることは同じです。

しかし、それぞれの意味はかなり違います。

もっとも大きな違いは、「何に対する一つの品」かということです。

「単品」は、「セットに対する一つの品」であり、「一品」は、「同様のたくさんの品の中にある一つの品」、そして、「逸品」は、「多くの一般的な品に対する優れた一つの品」という意味合いになります。

つまり、どの言葉も他の何かがあって初めて成り立つ言葉と言えます。

まとめ

この記事では、「単品」「一品」「逸品」の違いを説明してきました。

序文で述べたように、近畿地方ではお好み焼きを「定食」としても食べることが多いのですが、それではこの「定食」とはなんでしょうか。

意味としては「定まった食事」なので、お盆の中の構成が「決められている」ことを意味していますが、ルーツは宮廷料理であり、フランス料理などの「コース料理」なのは疑いがありません。

大衆的なお店で出すにあたって一つずつ出していては面倒なので、一つのお盆に乗せて一度に出したということでしょう。

その意味ではお好み焼き定食も炭水化物コース料理と言えるでしょう。