この記事では、「耐える」と「堪える」と「絶える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「耐える」とは?
「耐える」は「たえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「苦しいことや辛いこと、嫌なことをじっと我慢する」という意味で、人生における苦難とされることを辛抱するとです。
2つ目は「外部からの強い圧力や刺激に抵抗できる能力があること」という意味で、強い力や影響があっても負けずに持ちこたえられることです。
3つ目は「性能が力などが劣らずにある」という意味で、そのままの状態を維持していることです。
上記に共通するのは「外圧に負けない」という意味です。
「耐える」の使い方
「耐える」は動詞として「耐える・耐えた」と使われたり、副詞として「耐えて」と使われたりします。
基本的に、苦難をじっと我慢することや、外から与えられる力や圧力に負けずに抵抗できることに使われる言葉です。
「耐える」の例文
・『彼は厳しい訓練に耐えるだけの精神力を持っている』
「堪える」とは?
「堪える」は「たえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あることを成し遂げる力量がある」という意味で、それができるだけの能力があることです。
2つ目は「わざわざそれをするだけの価値がある」という意味で、手間を割いてもそうするに値することです。
上記に共通するのは「能力がある」という意味です。
「堪える」の使い方
「堪える」は動詞として「堪える・堪えた」と使われたり、副詞として「堪えて」と使われたりします。
基本的に、あることをするだけの能力や価値があることに使われる言葉です。
「堪える」の例文
・『この博覧会は一度足を運ぶに堪える内容だ』
「絶える」とは?
「絶える」は「たえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「それまで続いていたものが途切れる」という意味で、続いていたものが途中で切れることです。
2つ目は「途切れた後に復活せずなくなる」という意味で、ものごとが最後まで尽きることです。
3つ目は「命がなくなること」という意味で、息がなくなることです。
上記に共通するのは「途切れる」という意味です。
「絶える」の使い方
「絶える」は動詞として「絶える・絶えた」と使われたり、副詞として「絶えて」と使われたりします。
基本的に、それまで続いていたものが途切れることに使われる言葉で、一時的なこともあれば、二度と復活しないこともあります。
「絶える」の例文
・『夜になるとこの通りはめっきり人通りが絶える』
「耐える」と「堪える」と「絶える」の違い
「耐える」は「苦難をじっと我慢すること」「外から与えられる力や圧力に負けずに抵抗できること」という意味です。
「堪える」は「あることをするだけの能力や価値があること」という意味です。
「絶える」は「それまで続いていたものが途切れること、一時的・永続的どちらも含む」という意味です。
まとめ
今回は「耐える」と「堪える」と「絶える」について紹介しました。
「耐える」は「我慢する」、「堪える」は「能力・価値がある」、「絶える」は「途切れる」と覚えておきましょう。