この記事では、「見誤る」と「見違える」と「見紛う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見誤る」とは?
「見誤る」は「みあやまる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人やものの見方を間違える」という意味で、正しい方法で見ずに判断してしまうことを言います。
2つ目は「他のものと見て間違える」という意味で、「見間違える」と同じ意味になります。
上記に共通するのは「見て間違える」という意味です。
「見誤る」の使い方
「見誤る」は動詞として「見誤る・見誤った」と使われたり、副詞として「見誤って」と使われたり、名詞として「見誤り」と使われたりします。
基本的に、人や物に対して正しい見方をせずに間違って判断する時に使われる言葉です。
「見誤る」の例文
・『今回の事故はスマホを見ていて信号を見誤ったのが原因だ』
「見違える」とは?
「見違える」は「みちがえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「まるで他のものの様に見えて心が動く様子」という意味で、それまで思っていた人や物と大きく変わっていたり、まるで他の人や物の様に見えて驚く様子を言います。
2つ目は「見方を間違える」という意味で、間違った見方をしてしまうことを言い、「見間違える」として使われることも多くあります。
上記に共通するのは「見て他のものと思う」という意味です。
「見違える」の使い方
「見違える」は動詞として「見違える・見違えた」と使われたり、副詞として「見違えて」と使われたりします。
基本的に、日常では人や物が今までとは大きく変わっていて驚く様子に使われる言葉です。
「見違える」の例文
・『久しぶりに彼に会ったら見違えるほど背が伸びていた』
3「見紛う」とは?
「見紛う」は「みまごう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「見て間違うこと」という意味で、比喩的に、判別するのが困難で間違えてしまいそうなことを言います。
2つ目は「見て勘違いすること」という意味で、比喩的に、似ている他のものだと勘違いしそうなことを言います。
上記に共通するのは「比喩的に間違える」という意味です。
「見紛う」の使い方
「見紛う」は動詞として「見紛う・見紛うた」使われたり、副詞として「見紛うて」と使われたりします。
基本的に、自分でそうではないと分かっていても、比喩的に「見誤る」「見間違える」という意味で使われる言葉です。
「見紛う」の例文
・『彼女はまるで女優ではないかと見紛うばかりの美しさだった』
「見誤る」と「見違える」と「見紛う」の違い
「見誤る」は「ある物を見て他のものと思うこと」という意味です。
「見違える」は「人や物が今までとは大きく変わっていて驚く様子」という意味です。
「見紛う」は「比喩的に『見誤る』『見間違える』という意味で使われる」という意味です。
まとめ
今回は「見誤る」と「見違える」と「見紛う」について紹介しました。
「見誤る」は「間違える」、「見違える」は「変わっていて驚く」、「見紛う」は「比喩的表現」と覚えておきましょう。