「警護」と「警備」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「警護」と「警備」の違いとは?生活・教育

この記事では、「警護」「警備」の違いを分かりやすく説明していきます。

「警護」とは?

人や物の事故を防ぐために、あらかじめ注意をして備えて守ること、またその役割を持つ人のことです。

国の重要な人物のことをよく思わない人がおり、そういった人が重要人物に危害を加えようとすることがあります。

重要人物に万が一のことがあっては大変です。

そのため、実際に被害にあうかわかりませんが、害を与えようとするものがいないか、重要人物の周辺で注意をする役割を持つ人がいます。

この人がやっていることや、この人のことを指して「警護」といいます。

首相や裁判官など重要な地位にいる人にだけ行われる行為ではなく、一般の人に対しても依頼をすれば行われることがあります。

また、物に対してもこの行為が行われます。

物の場合は、そのものが重要な場合に行われることが多いです。

この役割をする人は、専門の教育を受けることが一般的です。


「警護」の使い方

事故を防ぐために注意して守るという意味合いで使用をします。

また、その役の人のこともいいます。

専門に職業としている人がおり、その役の人を指す場合は専門的に行っている人に対して使うことが多いです。

一般の人が、ちょっと誰かを守ろうといった場合には使用しません。


「警備」とは?

思いがけない出来事に備えて注意をし、事故などを防ぐ備えをすることです。

大型ショッピングモールの駐車場に、この仕事をしている人がいることが珍しくありません。

大型ショッピングモールには多くの車がやってくるため、整備をする人がいないと事故が発生する可能性があります。

事故を未然に防ぐために、注意をして車などの様子を見て、人や車を誘導する人がいます。

この人がやっていることが「警備」です。

人や車を誘導することだけが「警備」なのではなく、いつ起こるかわからない出来事に注意をし、事故を防ぐ働きのことをいいます。

見回りをする、周囲に気を配るなども含みます。

「警備」の使い方

思いがけない出来事に備えて警戒することを指して使用する言葉です。

「警護」と「警備」の違い

どちらの言葉にも「警戒する」という意味合いがあり、似た意味を持っているのですが、それぞれの言葉が意味するものは違います。

前者は人や物の事故を防いで守ることです。

後者は事故などを防ぐために備えをすることです。

「警護」の例文

・『身の回りを警護してもらう』
・『警護の仕事に就く』
・『害を与えられる心配があるので警護をする』
・『警護する役を任された』

「警備」の例文

・『美術館で警備の仕事をしている』
・『警備員に呼びとめられた』
・『真夏に外で長時間警備をしていると熱中症が心配だ』
・『その場所には10人の警備員がいた』

まとめ

警戒するという意味合いを持つ2つの言葉ですが、それぞれの言葉が意味しているものは違います。

一方は守ること、もう一方は備えをすることです。