「管理」と「監督」と「監理」の違いとは?分かりやすく解釈

「管理」と「監督」と「監理」の違い生活・教育

この記事では、「管理」「監督」「監理」の違いを分かりやすく説明します。

「管理」とは?

良い状態を保つように管轄し、処理を取り仕切ることを指す言葉です。

物体の施設の事務を担当し、管轄・維持することを指し、また、財産の保存や利用、改良を計ることにも用います。


「管理」の例文

・管理栄養士は、厚生労働大臣の免許を修得し、入院患者や高齢者・障碍者施設などの入居者らに必要な健康維持の為の高度な知識・技術を以て、栄養指導などをする専門家です。

・スポーツ施設や図書館など公共施設の管理委託は、これまで、公共団体や公的団体、地方自治体の出資法人などに限られましたが、平成十五年の地方自治法の改正によって「指定管理者制度」が創設され、民間事業者など、すべての団体が施設の管理を受託できるようになりました。


「監督」とは?

目を配って指図したり、取り締まったりすることを示す単語です。

また、現場監督や野球部の監督などこれを実行する人や機関も表します。

「監督」の例文

・公法に於ける「監督権」は、上級監督庁が下級官庁を指揮・命令し、監視・矯正する権限で、国が都道府県や市町村などの地方公共団体を監督する場合や、国が銀行や民間企業、取引所、個人の営業などを監督・取り締まる場合などがあります。

・私法に於ける「監督権」は、親権者や後見人が、子供や被後見人を監督する権利です。

「監理」とは

取り締まりを目的として、管理・監督することを表す単語です。

特に工事などに関する業界では、法律や安全基準を遵守して作業が行われているか、確認して取り締まることを指します。

「監理」の例文

・指定建設業の監理技術者になるには、一級国家資格等の保有が必要ですが、指定七業種(建築工事、土木工事、電気工事、管工事、鋼構造物工事、舗装工事、造園工事)以外の二十二業種については、一定の要件を満たした実務経験者も、監理技術者になれます。

・運輸監理部は、国土交通省の地方運輸局に属し、運輸行政施策の内、輸送の安全、環境保全や地域の課題に対応した交通社会の実現などを目指し、鉄道、自動車、船舶、観光などに関した業務と、地域活性化の取り組みを進める部署です。

「管理」と「監督」と「監理」の違い

管理は、アパートやマンションなどの不動産、スポーツ施設や図書館など、物体として存在するものや、預貯金や著作権などの財産類を良好な状態に保つ為、管轄・維持することです。

監督は、対象に目を配って、指図や取り締まりなどをすることです。

監理は、取り締まりを目的として管理・監督することで、国家資格の保持者や国の機関などがする場合が多い行為です。

まとめ

管理は、日々の暮らしの中で冷蔵庫の中身などに対しても行われ、不行き届きだった場合、大変なことになることがあります。

監督は、試合運びや選手の体調、コンディションを見極めて差配する野球の監督をイメージするとわかりやすくなります。

監理は、違反が行われないように管理・監督し、取り締まる公的な性質が強い言葉です。