「納得」と「共感」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「納得」と「共感」の違い生活・教育

この記事では、「納得」「共感」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

納得と共感の違い

「納得」は両者が互いに意見をすることを指し、お互いが相手の考えを受け入れるか片方の意見を受け入れることで成立します。

ですが、「共感」は両者が相手の考えを受け入れる必要性はなく、そうした考え方も可能であると認識し意見を支持すれば成立するため、両者の違いは説得が入り意見を受け入れることができるかできないかです。


納得と共感の使い方の違い

「納得」は一種の言いくるめで対象者を「納得」させる行為というのは相手を言いくるめることで成立します。

しかし、「共感」はというと、自分の考えや他人の考えに対して「支持」することになりますので、「共感」の方が「納得」という言葉より広く使用することができ自分を対象にすることも可能です。


納得と共感の英語表記の違い

「納得」は英語表記でConvincedとし、理解したという過去を表す言葉です。

これは、「納得」という行為が昔のお話を現在に持ち込むことで理解したとするためConvinceとはならないのです。

Convinceとした場合、現在進行形で「納得させる」という意味になります。

英語の場合、「納得」という言葉は2つの形式に分かれ現在進行形で行為自体を認めさせるか、過去に戻り、行為を認めてもらうかというどちらかを表現する必要があるのです。

一方、「共感」はというと「共感」は2つの表現があり悲しい気分を共有する場合、sympathize 、自分と同じような気持ちを共有する場合empathizeと記しますので違いについては、現在進行形で話が進むかそうではないかという違いが2者に存在します。

納得の意味

「納得」は自分に対してそう言い聞かせる行為や、第3者に対して同じ考えであることを認めさせる行為です。

その為、「納得」は言いくるめとも言われており対象者を言いくるめることで自己の味方にする行為でもあります。

納得の使い方

「納得」の使い方は、同意できるかできない場合に使用し、「納得できる」とした場合、同意できるという意味で「納得できない」とした場合、同意はできないという意味になるのです。

納得を使った例文

・『とても納得できる内容ではありません』
この例は、内容に対して同意することができる内容ではないという例文です。

「納得」はできるかできないかで内容が変化し、この場合、ではないとすることで否定をしていることから「納得できない」ことであると理解することが可能です。

納得の類語

「納得」の類語は相手の考えが分かることですので、分かるや同意するという言葉が類語に当たります。

他にも、了解するなども相手の考えに同意する言葉で類語です。

納得の対義語

「納得」の対義語は意見に対して反対することであるため、反対するや反発に不服という言葉で相反する意見であると知れば対義語となります。

共感の意味

「共感」の意味は、対象者となるものの考えに同じ考えを示すことで同意をしてない状況です。

つまり、相手の考えを理解するが同意しているわけではないので考えに賛同し、完全に対象者が正しいとしてないことです。

その為、よく「共感者」に対して考えが同じであるため、理解をしてもらっていると勘違いをして「納得」してくれた人物であると錯覚するのがこの「共感」で実は「共感」した相手は別に深い意味で考えに対して了解し、支持をしていたわけではなかったとすることがあります。

共感の使い方

「共感」の使い方は対象者が考えを支持すれば「共感」を得られたとして支持されたとします。

ですが、この言葉は、言ってしまえば、言ったもん勝ちの要素があり、「共感」したと思われる人物は実は考えを支持していなくてもそれが言い出せない状況へと移行した場合、「共感者」として計上されるため選挙などでは「共感者」は本当の意味で考えに賛同しているかどうかは未知数なのです。

共感を使った例文

・『そんな話で共感を得られるとでも?』
この例は、対象者に対して理解を求めるようなお話をしたが、お話自体が陳腐だったのか共感を得るどころかかえって不審な気持ちを持たれてしまった例です。

「共感」は対象が理解をしてもらうことを重要としていますが、それと同時に不信感を持たれることがあり「納得」と同様に対象者がマイナスな思考を持つことがあります。

この例は、まさにマイナスの感情を持たれた例です。

共感の類語

「共感」の類語ですが共鳴や同調という言葉が同じ意味合いで両者ともにおなじ考えや動作であることを指します。

共感の対義語

「共感」の対義語は相手の考えに反することを指し、反発や反対というストレートな言葉で表現が可能です。

考えに対して同意しなければよいので英語であればNOというだけでも相手を拒絶できるため英語でもたった2文字で相手を簡単に拒否することが可能です。

まとめ

「納得」「共感」の違いですが完全に相手を説得し、自分の考えを支持してもらえれば「納得」とし賛同者としますが、「共感」は別に賛同者ではなくてもよいのです。

ここが「納得」「共感」の違いで賛同者ではないが故別に共感者は対象人物を擁護する必要性や見方をしてあげる必要性はないのです。

一方、「納得」は別で相手の考えを理解し、支持をしたのであるから対象者の考えを指示したり擁護してあげる必要性が生まれます。

この点を挙げれば「納得」とは言いくるめにより対象者を説得し説得が成功したが故自分の味方につける行為であると言えるのです。

逆に、「共感」側は説得が入ってますが一応従うが裏切ることが許されており、「共感者」「共感」をしてもらうことを試みた人物の旗色が悪いと判断した場合、裏切り「共感者」であることを放棄することができるのです。

無論、こうした考えは、「納得」でも可能なのですが、自分が完全に心から指示をして味方した対象者を裏切る行為であるため、通常は人間の情があるものであれば「納得」をした人物は「納得」させる物言いをした人物に対して敵対はしません。