この記事では、「四角四面」と「臨機応変」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「四角四面」とは?
「四角四面」は「しかくしめん」と読みます。
「四角四面」は、「真四角であること」という意味があります。
例えば、友人の自宅が、真四角だった場合は、「友人の自宅は、四角四面の家だった」などという文章にできます。
また、「四角四面」には、「ひどくまじめで、堅苦しいこと。
非常にかしこまった様子のこと」という意味があります。
誰かがひどくまじめで、堅苦しいと感じる時に、「四角四面」という言葉を使うことができます。
例えば、結婚披露宴で、来賓が挨拶をするとき、その内容が堅苦しいと感じられるような場合、「四角四面のスピーチを聞いて、退屈する」などという文章を作ることができます。
また、役場と仕事をしている時、ひどく堅苦しく、融通が利かないことにイライラすることがあるかもしれません。
このような場面では、「役場の四角四面の対応に、ストレスが溜まった」などという文章にできます。
「臨機応変」とは?
「臨機応変」は「りんきおうへん」と読みます。
「臨機応変」は、「状況に応じた行動をとること。
場合によって、その対応を変えること」という意味があります。
ちなみに「臨機」には、「事態に臨むこと」を意味し、「応変」には、「変化に応じる」という意味があります。
中国の古典『南史』からの出典で、「機に臨んで変に応ず」という文章が由来となっています。
その場にふさわしい対応ができる人に対して、「臨機応変」という言葉を使うことができます。
例えば、就業時間が午後6時までと決まっている職場でも、午後から雪が降って、公共交通機関がストップしそうだと思ったら、早めに仕事を切り上げて自宅に帰してあげた方が、社員はもちろん、職場にとっても好都合でしょう。
このような場面で適切な指示が出せる人に対して、「Aさんは、雪が強まるのを見て、臨機応変に社員を早めに家に帰した」などという文章を作ることができます。
「四角四面」と「臨機応変」の違い
「四角四面」と「臨機応変」の違いを、分かりやすく解説します。
「四角四面」には、「ひどくまじめで、堅苦しいこと。
非常にかしこまった様子のこと」という意味があります。
一方で、「臨機応変」は、「状況に応じた行動をとること。
場合によって、その対応を変えること」という意味があります。
このように、「四角四面」と「臨機応変」は、反対の意味を持つ言葉になります。
ひどくまじめで、堅苦しい様子の人を見た時、「四角四面」という言葉を使い、状況に応じた行動をとれる人に対して、「臨機応変」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「四角四面」と「臨機応変」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。