「略奪」と「強奪」の違いとは?分かりやすく解釈

「略奪」と「強奪」の違い生活・教育

日常的に目にすることが多い「略奪」「強奪」には違いがあるのか。

あるのならどのような違いなのか。

この記事では、「略奪」「強奪」の違いを分かりやすく説明していきます。

「略奪」とは?

「略奪」には、暴力的に奪い取り自分のものにするといった意味があります。

単に一対一ではなく集団になって他人が持っているものを奪い取る行為を意味する場合に用いられる言葉です。

「略奪」を行うようなものは武装集団や山賊、海賊などと呼ばれるもので戦闘力を持った集団によって金品を奪い取る行為を「略奪」と言います。

簡単に言えば「窃盗」「泥棒」「横領」「盗み」などと同じですが、これらの言葉により暴力的といった意味を付け加え「略奪」が用いられます。


「略奪」の使い方

「略奪」「略奪する・略奪された」などといった形で用います。

そのほか、少し本当の意味とはズレてしまうものの「略奪愛」「略奪婚」などといった言葉もあります。


「強奪」とは?

「強奪」には、暴力や脅迫などで強引に金品を奪い取るといった意味があります。

抵抗する相手にかまわず無理矢理奪い取る行為が「強奪」です。

その人数に関係はなく、個人でも数人の集団でも、無理矢理に奪い取ればそれは「強奪」となります。

簡単に言えば「没収」「占拠」「捕獲」「奪い取る」「捕まえる」などと同じですが、これらの言葉により暴力的、脅迫的といった意味を付け加え「強奪」が用いられます。

「強奪」の使い方

「強奪」「強奪する・強奪された」などといった形で用います。

「略奪」と「強奪」の違い

「略奪」「強奪」も暴力や脅迫を行い、相手を脅し無理矢理金品を奪い取る行為全般を意味します。

そのうえで、それらを行う人数によって使い分けるといった特徴があります。

「略奪」の場合、武装集団や山賊、海賊などといった集団に対し用いられ、「強奪」の場合は個人または少人数で行う際に対し用いられるといった違いがあります。

このように基本的な違いは、その行為を行う側の人数の違いとなります。

「略奪」の例文

・『窃盗団によって、お店から高価なジュエリーが略奪された』
・『治安が良くないこの地域では頻繁に略奪行為が発生しています』
・『昔、この村は略奪された過去があります』
・『彼女の略奪愛は幸せな結果をもたらすことはできなかった』

「強奪」の例文

・『金庫をこじ開けられ現金1000万円が強奪された』
・『犯人は強奪した車に乗って逃走中です』
・『3年前に発生した強奪事件によく似ている』
・『強奪目的での暴行だったということが判明しました』

まとめ

以上が「略奪」「強奪」の違いです。

基本的には同じ行為を意味する言葉ですが、その人数に違いがあります。

集団の場合は「略奪」

個人または少人数の場合は「強奪」を基本に使い分けるとわかりやすくなります。

そのほか「略奪愛」という言葉はありますが「強奪愛」といった言葉はありません。