「一部ずつ」と「一部づつ」の違いとは?分かりやすく解釈

「一部ずつ」と「一部づつ」の違い生活・教育

この記事では、「一部ずつ」「一部づつ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「一部ずつ」とは?

資料などのひとまとまりまたは一冊をひとりひとつという意味合いになっており、「一皿ずつ」「一台ずつ」「一杯ずつ」など別の単位でも「ずつ」という言葉を使うことができ、「ずつ」の意味に変化はありません。

「二部ずつ」というように数字を変化させての使い方も可能です。

ただし、現実の配布ケースでは「五部ずつ」くらいが限度となっておりあまり部数を多くするということは不便なため行われません。

会議などにおいて「資料を一部ずつお取りください」などの使い方が代表的と言えるでしょう。

「一部ずつ」における一部は「一部のメンバーが反対した」などの集団の一部分を指すという意味合いはありません。

紙の書類を指し、説明書一部とガイドブック一部であれば「あわせて二部」という言い方もできます。

一部ずつの言いかえとしては「ひとり一部」が挙げられます。


「一部づつ」とは?

一部ずつと全く同じ意味で、発音も全く同じ言葉ではありますが、旧仮名遣いであるため、新聞や雑誌、テレビで使われることはまずない言葉です。

ただし市のホームページやプリンターの説明書で使われているケースはわずかにあります。

「一部づつ」は意味としては間違いではないですが、ともすれば間違いと取られてしまいかねない部分すらあり、わざわざ使う必要はないでしょう。

また、旧仮名遣いを使うことで面白みを出す表現は漫画や小説などで使うことはあるのですが、「一部づつ」(「一冊づつ」「一枚づつ」なども)を使うシチュエーションが極めて少なく、絵柄としても重要なシーンにはまずならないというところがネックです。

なお、同一の文章において「一部ずつ」「一部づつ」を混在させると表記の揺れと判断されます。


「一部ずつ」と「一部づつ」の違い

「一部ずつ」「一部づつ」の違いを、分かりやすく解説します。

「一部ずつ」「一部づつ」は意味自体は全く同じで、ひとりを相手に、ひとつにまとまった書類を渡すなどの意味が「一部ずつ」または「一部づつ」渡すということになります。

一部づつは旧仮名遣いに準じたものであり、現在では積極的に使われるものではないのですが、インターネット上だけでも全く使用されていない言葉ではないと言えます。

発音して使うと全く同じであるところも理由の一端ではと考えられます。

「一部ずつ」「一部づつ」という言葉の違いは「ずつ」「づつ」が主な違いであり「一個ずつ」「一個づつ」でも同じように「ずつ」「づつ」を主眼に違いを紹介することになります。

まとめ

「一部ずつ」「一部づつ」という言葉は全く同じ意味の言葉で、「一部づつ」が旧仮名遣い、「一部ずつ」が新聞や雑誌でも使える現在の仮名遣いとなっています。

「一部づつ」は使用を禁じられている言葉ではなく、わずかに使用されているケースは見られます。