「野天風呂」と「露天風呂」の違いとは?分かりやすく解釈

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屋外にある風呂を指す言葉として「野天風呂」「露天風呂」という2つの呼び方がありますが、具体的にはどのような違いで区別されるのでしょうか。

今回は、「野天風呂」「露天風呂」の違いについて解説します。

「野天風呂」とは?

「野天風呂」とは、「屋根のない自然に囲まれた屋外に設けられる風呂」を意味する言葉です。


「野天風呂」の使い方

「野天風呂」「野天」には「野ざらしの屋外」という意味があります。

一般的には「自然に囲まれている建物の内側ではない場所」を指す言葉として使われており山奥や川原など街中ではなく人の手があまり入っていない場所を表します。

「野天風呂」というのは「人の手がほとんど入っていない場所にある屋外の風呂」を指す言葉です。

穴を掘ると湧いてくる天然温泉はそのままの状態でも入浴するのに十分な温度を備えていることが多く、自然に囲まれた場所にある温泉の中はほとんど人の手が入っていないものも数多く存在します。

一般的な温泉や風呂のように脱衣所や浴槽などきちんとした設備が設けられておらずただ穴をほった程度の野趣あふれる風呂のことを「野天風呂」といいます。

基本的には「大自然の中に湧く温泉のうち人が入れるもの」「野天風呂」といいますが必ずしも温泉である必要はなく、わざわざ人里離れた場所に水道やガスを引いて作った自然の中にある屋外の風呂も「野天風呂」に含まれます。


「露天風呂」とは?

「露天風呂」とは、「屋根がなく空が見える状態にある屋外の風呂」を意味する言葉です。

「露天風呂」の使い方

「露天風呂」「露天」には「屋根のないところ」という意味があります。

店舗を構えず道端や縁日などで営業している商売のことを「露天」といいますが、普通の店がきちんとした建物を構え屋根があるのに対し「屋根がなく屋外で営業している店」のことを「露天商売」というところからつけられた呼び名です。

一般的に「露天風呂」というと「屋外にあり屋根がなく空が見える風呂」を指します。

温泉旅館などにある「露天風呂」は浴槽や周囲を囲う塀、水道などの設備はきちんと整備されていますが屋根は設けられおらず開放的な気分で入浴できます。

人の手が大きく入っていても屋根がない風呂はすべて「露天風呂」と呼ばれます。

まとめ

「野天風呂」「露天風呂」は基本的に同じような状態の風呂を指す言葉で具体的な違いはありません。

辞書でも「野天風呂」を引くと「露天風呂」と説明されており、「露天風呂」の説明には「野天風呂」と書かれています。

辞書的には同じ意味を持つ「野天風呂」「露天風呂」ですが、一般的には自然の中にあり人の手がほとんど入っていない野趣あふれる屋外の風呂を「野天風呂」、風呂の状態にかかわらず屋外にあって屋根のない空が見える風呂を「露天風呂」と呼んでいます。